マルコムX自伝

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マルコムX自伝

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  • サイズ A5判/ページ数 547p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309901046
  • NDC分類 289
  • Cコード C0098

内容説明

マルコムX自身が「ルーツ」の著者アレックス・ヘイリィに死を予感する中で語り綴られた異色の自伝。

目次

第1章 悪夢
第2章 マスコット
第3章 「ホームボーイ」
第4章 ローラ
第5章 ハーレムの住人
第6章 デトロイト・レッド
第7章 ハスラー
第8章 手詰まり
第9章 逮捕
第10章 サタン
第11章 救済
第12章 救世主
第13章 マルコムX導師
第14章 ブラック・マスリムズ
第15章 イカリス
第16章 脱退
第17章 メッカ
第18章 エル・ハジ・マリク・エル・シャバーズ
第19章 1965年

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ペグ

82
マルコムXは小さな時から人の言動を良く観察する子供だった。そして母エラを絶望から狂気に追いやったKKKの存在が公民権運動の芽を作ったきっかけではないだろうか(と思う)。人間は自分が他人より優位に立ったと思った時から差別が始まる。生まれは日本風に言えば大正14年。現在生きていればもう94歳。今の時代を見た感想を聞きたかった。もしかしたら「何も変わっていないね。返って悪くなった?」と言われるかもしれないな。2019/07/10

テツ

34
マルコムXが黒人の自由ということについて考えそれを得るために行動し、最終的に暗殺される1965年までの人生。記録に残る数々の演説からも香ってくる凄まじいまでの憎しみと、黒人全てがあたりまえに自由になれるアメリカという国への渇望。チンピラだった彼が収監先で書物と出逢い知識とそれに伴う思考を手に入れ、やがて自らが為さねばならないことを見つける。知的さと深い深い人間的な魅力、そして同時に表される圧倒的な攻撃性。手に入れたいもの、解放しなければならない魂のために生き急いだ姿が眩しく美しい。2019/04/25

twinsun

10
後に道を指し示す兄弟並びに明晰な頭脳を与えられる祝福された生を受け、転落した地の享楽に溺れ傷つき、傷ついた理由を知り、己の信ずるものを人も信ずるべきだと断ずるほどの信念に支えられ怒り世界を動揺させ、新たな光を浴びた後分離主義から共生への先導の道半ばで倒れた一人の人間の物語。後世その名を語らずとも足跡は人類を確実に前に進める今なお回る巨大な歯車である。2021/11/28

ナン

8
マルコムXについては、おそらく学生時代に映画を一度見たのと、キング牧師とは異なるアプローチで黒人差別と闘った人、というぐらいの知識しか持っていなかったが、古本屋で印象的なカバーに引き込まれそのまま購入。ハードカバーで500頁超と量もさることながら、彼の「変遷」の人生は読み応えがあり、ステレオタイプ的だった自分の知識を深められてよかった。特に後半は、もっと穏やかな人生を送れたかもしれないのに、それをよしとせず、現実と理想両方に対して真摯に向き合う姿勢が印象的。2020/11/11

たんたん麺

7
強烈だ!すげえ分厚いから一日中読んでた!素晴らしい本です!ハーレムのハスラーだったマルコムXが強盗の罪で刑務所に入れられて読書の喜びを知るとこは感動する!2016/02/07

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