内容説明
夫や子どもたちのこと、ヴェランダの植物や小動物に寄せる想い、そして目前に迫った老いの日々への不安と心構えなど、人生にも何げないことがらにも深い眼を注ぎ、さまざまな思いの軌跡を温かくのびやかな筆で綴る好エッセイ。
目次
1 おりおりに(11階にはお化けは出ない;ところ変われば…;ファッションとオッパイ;トイレのお話で、はばかりさま;月下美人;下手な字でも臆せずに…;鯛麺)
2 いのち・ふれ合い(虫のいのち;ベランダのかたすみで…;消えたねこ;あとのまつり;ゆるしてね)
3 出会い(年賀状から;三男の結婚;街角の寸劇;身の上ばなし;哀しい酒)
4 老いたち(美容院の鏡;ポケット時計の刻む縁;めがね;老女の熱いこころ;還暦からの日記;こんどはお酒を飲みに来てね)