出版社内容情報
村井 誠人[ムライ マコト]
監修
大溪 太郎[オオタニ タロウ]
監修
内容説明
北欧って、意外と波瀾万丈。いかにして先進的な社会をつくりあげたのか?教科書よりもわかりやすい対立と共存が織りなす北欧の歴史。
目次
1 ヴァイキング時代
2 内乱から王国の統一へ
3 カルマル連合
4 バルト海の覇権をめぐって
5 国民国家の形成
6 中立への模索
7 第二次世界大戦
8 国際社会のパイオニア
著者等紹介
村井誠人[ムライマコト]
1947年、東京都生まれ。早稲田大学名誉教授。西洋史(北欧史)専攻
大溪太郎[オオタニタロウ]
1981年、新潟県生まれ。早稲田大学文学学術院非常勤講師。ノルウェー近現代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まえぞう
23
デンマークとスウェーデンを中心に王家が複雑に絡み合う北欧の中近世の歴史は煩雑ですね。近代に入ってからは南のドイツと東のロシア=ソ連との間で苦労する国々の歴史がよくわかります。2022/10/02
てり
5
この地方の最初のとっかかりとして手に取る。主に4つの国を取り上げるため駆け足だし詰め込み感もあるが仕方ないかな。北欧とひとまとめにイメージされるが、結構複雑な関係を経て現在があるようだ。北欧の国ではデンマークが最初に日本と国交を持ったとか、ノーベル平和賞のみノルウェーが主導で選定してるとか雑学知識も知れて満足。2023/06/16
takao
5
ふむ2022/10/11
古谷任三郎
4
高福祉国家、インテリアなど北欧には良いイメージが多い。しかし、ヴァイキング時代やロシアとドイツの狭間で激動の時代を生き抜いてきた。北欧と一括りにされがちだが、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、アイスランド、それぞれの国の歩み方が違う。我々が北欧諸国に抱くイメージは、1971年北欧文化協力協定の活動の結果によるものだという。20世紀初頭には女性参政権や女性閣僚が誕生していたり、王位継承も男女平等に改革したりなどSDGsの理念を先取りしている。ハーラル一世やホーコン7世などが気になった。2025/02/27
たね
4
世界史では時折顔を見せる程度の北欧の歴史をわかりやすく学べる。中世以来王家が複雑な婚姻関係を結んでいたのは初めて知った。世界初や、ヨーロッパ初が多くでてきたが、中小国の機動力を活かして先進的なチャレンジをし続けているんだなと思った。第二次世界大戦のとき、ノルウェー政府が亡命してたのも知らなかったので、フランス以外にも当時のイギリスには亡命政府があったというのは驚きだった。2024/05/24