出版社内容情報
韓国とはどういう国か。その歴史を図やイラストを使いながらわかりやすく、ていねいに。コラム「そのころ、日本では?」も便利。
内容説明
韓国って、興味深い。朝鮮半島で何が起きてきたのか?コラム「そのころ、日本では?」でグローバルな感覚も身につく!教科書よりもわかりやすい、韓国の誕生までと、現在に至る半島の歴史。
目次
1 伝承上と実在の王朝
2 三つ巴の争い
3 初の統一王朝
4 高麗の興亡
5 朝鮮の繁栄
6 朝鮮の苦難
7 日本統治から独立へ
8 大韓民国の歩み
著者等紹介
六反田豊[ロクタンダユタカ]
1962年、鹿児島県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。博士(文学)。専門は朝鮮中世・近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
89
日本史から韓国を見ることがあっても、韓国側から歴史を見ることはなかった。大陸の端の半島の国として中国への朝貢、半島内での勢力争い、日本からの侵攻、現代では南北の争いから米国、中国との関係に至るまで絶え間ない争いの歴史でもある。KOREAの語源となった918年高麗の建国と日韓併合まで518年も続いた1392年建国の大韓帝国が朝鮮の文化を育んだ時代であった。現在のソウル市は李氏朝鮮の時代に漢陽を漢城と改名したのが始まり。日清戦争も日露戦争も、朝鮮の領土争いに端を発している。8月15日光復節は国民の祝日である。2025/03/25
まえぞう
29
シリーズも11冊目になります。韓国史とありますが、大韓民国成立以前は朝鮮半島全体の歴史です。その意味では現在の北朝鮮部分の話しはほとんどありません。お隣の国ですが、島国の日本とは異なり、昔から周辺国の影響をもろに受けざるを得なくて、我が国とは違った歩みを辿ってきたことがうかがえます。2021/12/11
ホシ
20
朝鮮半島及び分断後の韓国の歴史を駆け足で解説します。日本側の視点から書かれているので、現地人にはカチンと来る記述もあるかな。古代史を特に興味深く読みました。半島は南北からのまさに「もみくちゃ」の歴史。幾度にも及ぶ他民族からの侵攻に如何に対処するか?これに尽きるような気がします。対比的に島国としての日本の姿がよく見えます。日本を囲む海は「堀」の役割を果たし、半島ほどには外圧を受けませんでした。このような違いは双方の国民性にどのような影響を及ぼしたのでしょうか?これは論じるには、もっともっと勉強が必要です。2021/12/24
鯖
18
韓国史を通史でさっと見直す本。家族が韓国時代劇すきでよく見てるから、あーこの人知ってるって人がちょいちょい出てきて面白い。しかし側室の8男を帝位につければそりゃもめるだろとしか。1万円札になる栄一くんが、韓国併合後最初の紙幣である第一銀行券になってたのにはなんともいえない顔になった…。日韓併合あたりからは言葉を一生懸命選んで、でもダメなことはダメって頑張って書かれた感じ。ダメなことはダメだし、侵略したのは事実だろとしかいいようがない。2022/02/06
ピオリーヌ
12
著者の専攻は朝鮮中世・近世史。朝鮮半島の国々は、常に大国である中国の影響を受けつつも、臣従・反抗を駆使してしたたかに生き残ってきた。もちろん日本とも白村江の戦いを初めとする長い戦い・交流の歴史がある。やはり見所は李氏朝鮮の「小中華思想」か。2022/06/23
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