出版社内容情報
フランスとはどういう国か。その歴史を図やイラストを使いながらわかりやすく、ていねいに。コラム「そのころ、日本では?」も便利。
内容説明
ガリア、西フランク王国、百年戦争、イタリア戦争、ユグノー戦争、絶対王政、フランス革命、ナポレオン戦争、ベル・エポック、パリ解放、栄光の30年…コラム「そのころ、日本では?」でグローバルな感覚も身につく!教科書よりもわかりやすいフランスの変革の歴史。
目次
1 ガリアの時代
2 フランク王国
3 フランスのはじまり
4 攻められて攻めて
5 ブルボン家の栄華
6 革命を経て帝国へ
7 変化する政治体制
8 大戦の果てに
著者等紹介
福井憲彦[フクイノリヒコ]
1946年、東京都生まれ。学習院大学名誉教授。公益財団法人日仏会館理事長。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専門は、フランスを中心とした西洋近現代史。学習院大学教授、学習院大学学長を経て、現職。2019年、フランスより国家功労勲章シュヴァリエに叙された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
61
フランス史、かなり複雑だし、思ってたのと違う。 フランス革命は王室打倒のつもりじゃなく、勢いでギロチン、て感じだし。 パリ・コミューンは対ドイツのはずなのになぜ本国政府から潰されるか。 行きつ戻りつする歴史、面白いともいえるが2023/04/16
まえぞう
21
イギリスの次はフランスです。フランス革命のあと、第一共和政、ナポレオンの第一帝政、王政復古一次、二次、第二共和政、第二帝政、第三共和政とあわただしいですが、プロイセンを中心にドイツがまとまってくるのにあわせて、フランスの政体も落ち着いていったようにも思えます。2020/10/15
崩紫サロメ
18
この種のタイトルの本は玉石混淆だが、福井憲彦が監修しているだけあり、近代史部分については安心して読める。例えばこの限られた紙面の中、ナポレオンの業績としてルイジアナの売却があげられており、フランス史を環大西洋的な文脈で捉えている点、など。第五共和政がそれまでの共和政とどのような違いがあるのかなどの説明も分かりやすかった。同じシリーズのドイツ史、アメリカ史に関しては監修者がいわゆるアカデミアの人ではないのでカラーが少し違うかと思うが、少し気になる。2020/06/24
colocolokenta
11
古代から現代までのフランス史が、どの時代に重きを置くというわけではなく、フラットに書かれている。 レ・ミゼラブルを読むにあたって、フランス史をざっと知っておこうと、解説本のつもりで読んだのだが、大変役立った。 レ・ミゼラブルでは、人々の貧富の差がことさら目立つが、それらがずっと昔から、そして今でも存続しているということがわかる。 それにしてもヨーロッパ、合従連衡仲違い、ずっとやってきているけれど、それは親戚同士の話にしか過ぎず、上流階級がずっと支配しているということか。 IOCもか。2021/07/12
sekkey
8
奇をてらわない教科書を少し丁寧にした感じの正統派な説明。中世の各王朝で起こる跡継ぎ争い、百年戦争、フランス革命~ナポレオン~二月革命までの流れ等、フランス史を程よくおさらいできる。高校時代の世界史を気軽にもう一度学び直したい、なんて向きにもこのシリーズはうってつけのきっかけになるかもしれない。2022/01/13
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