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Kawade mystery
道化の町

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309801087
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

道化師ばかりが暮らす町で発生した殺人事件。被害者はもちろん道化師、凶器は投げつけられた毒入りパイ。EQMM読者賞を獲得した表題作ほか、巨人殺しのジャックが持ち帰った金の卵を産むめんどりの盗難事件など、短篇ミステリの名手、本邦初の傑作集。

著者等紹介

パウエル,ジェイムズ[パウエル,ジェイムズ][Powell,James]
1932‐。カナダのトロントで生まれる。トロント大学卒業後、パリに留学。帰国後はアメリカに移住、出版社の編集者、新聞記者等を経て、1966年に「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」で作家デビュー。以後、同誌を中心に百二十篇もの中短篇を発表、四代にわたるギャネロン探偵社やカナダ騎馬警察のもてあまし者ブロック巡査部長代理など、何人もの個性的なシリーズ探偵を擁し、想像力に富んだユーモアミステリ、クリスマス・ストーリーで読者の人気を集めている

森英俊[モリヒデトシ]
早稲田大学政治経済学部卒業

白須清美[シラスキヨミ]
早稲田大学第一文学部卒業

宮脇孝雄[ミヤワキタカオ]
早稲田大学政治経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

68
ユーモアに溢れた文体で残酷なことも描くパウエルの短篇集。表題作は道化師ばかりが住んで治める街で起きた事件がアイデンティティの揺らぎに帰る様は上手い。「最近のニュース」は最後で切ることで読者に解釈を委ねているのが心憎い。「ミスター・エージェント」は強欲で嫌味な老婆の計らいにほっこり。「プードルの暗号」は真相はそっち!?そして・・・ギャー!!「オランウータンの王」は意外だけど、納得の結末と言える。でも「愚か者のバス」は「おい、この役立たず過ぎて逆に被害者、増やしてますなスパイを止めろ!」と何度、思ったか^^;2016/11/04

星落秋風五丈原

29
「最近のニュース」突拍子もないことばかり言う妻をネタにして笑っていた夫。しかしある時その突拍子もない事の一つが当たり、次々に現実になっていく。そして夫の前に現れた、妙に興奮したエレベーターボーイの狙いは。うーん、ここで区切るか、素晴らしい!「ミスター・ニュージェントへの遺産」ラストでタイトルの意味が判明。「プードルの暗号」動物達は人間のしたことを忘れない。主人の仇討を持ちかけたプードルの本当の狙いは。「愚か者のバス」使えないスパイを一掃する計画の顛末を描く地上版『そして誰もいなくなった』失敗編。2016/01/09

くさてる

17
ちょっと変わったユーモアと奇妙な味わいのミステリ短編集。妻の空想癖をからかっていた夫に降りかかったある事態を描いた「最近のニュース」、毒舌家の老婦人と訪問者である若い男の関係の真相が不思議な展開にたどり着く「ミスター・ニュージェントへの遺産」などが良かったです。が、いちばん奇妙で悪夢のように忘れられないのは「オランウータンの王」。なんだこれ?と思うけれど、異様な迫力のラストが印象的でした。2020/08/15

きゅー

8
「ミステリに魅せられたユーモア作家」を自認する作家による短篇集。最初の数篇はユーモア作家という名にふさわしい作品。ありえない話が現実になったりと、読み進めながら「え?」と思って読み返してしまった。「魔法の国の盗人」は、ジャックと豆の木の後日譚。ブラックなオチにくすりとさせられる。最後の「道化の町」はミステリとユーモアが魅力的に合致した一篇。すべての人が道化役者として生きている町で起こった殺人事件。つどつど道化らしいおどけた情景が挟まれ、サスペンスに水を差すのが良い。ミステリが苦手な私でも楽しめた。2013/01/15

ふう

8
一番普通な「最近のニュース」が一番面白かった私はノーマルすぎる傾向なのかも。それにしても「蝶ネクタイ型カメラ」は最高。このおかげで星1つ増やした(本当)。意図せずカシャカシャ動いてるトコとか洗面台に叩きつけてるトコを想像するとほんと可笑しくてw2008/05/05

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