出版社内容情報
19世紀から20世紀初頭の英国。由緒正しい貴族の家に生まれた令嬢たち。華やかに見える彼女たちの日常、その裏側の現実は?
目次
序章 彼女たちの人生
第1章 英国貴族と継承制度
第2章 令嬢の少女時代
第3章 令嬢の社交界デビュー
第4章 令嬢の「ロマンス」
第5章 令嬢の結婚
第6章 貴族夫人のつとめ
著者等紹介
村上リコ[ムラカミリコ]
文筆・翻訳家。東京外語大卒、千葉県生まれ。一九世紀から二〇世紀初頭のイギリスの日常生活、特に家事使用人、女性と子どもの生活文化をテーマとして活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽっか
4
いわゆる「なろう小説」の人気のジャンルとして、異世界転生物/悪役令嬢物と呼ばれるものがある。そこではナーロッパと揶揄される中世ヨーロッパ風の時代が描かれるわけだけど、実際のところ「令嬢」ってどういう存在だったんだろうということで、この本でお勉強。時間単位でどういう生活をしていたかが描かれ、かなり具体的なイメージをもつことができた。いいご身分だなと思うけど、基本的に女性の地位が低く、はっきりとした階級社会であったことが分かる。また19世紀後半以降のイギリス貴族社会の、斜陽の感じ!なるほどな~2021/08/03
saladin
2
19世紀から20世紀初頭、ヴィクトリア・エドワード時代の”英国貴族の令嬢たち”がどのような暮らしを送っていたのかを描いた著作。『ダウントン・アビー』は面白く観ていたが、観る前に読めていればより楽しめたろう。”仲間集団(セット)”のエピソードがドロドロしてて…。2024/12/23
masoho
2
なろうで主戦場の令嬢たちの実態を知りたくて読んでみた。実名と絵画も多く載っていてとても興味深い。あんな簡単に婚約破棄できないのがわかる(笑)2021/09/25
C*
1
翻訳家として活動される方が、国内外の膨大な資料をもとに書き上げてくださった本なこともあり大変勉強になりました。あとがきにあった通り「時代の規範をはみ出すヒロイン」ではなく、それを遠巻きに見て囁き合っているような「普通の令嬢」――の生涯を追っていく内容です。遠い存在だった彼女たちに親近感が湧き、最後はなんだかしんみりした気分になりました。読んで良かったです!2023/12/27
takao
1
ふむ2021/06/01