出版社内容情報
隠されていたワーキング・クラスの女子、女性の暮らしの実態を明かす!教育、住居、食物、衣服、娯楽。英国文化の独自性の謎に迫る。
内容説明
目に見えないものとされてきた大多数の人々の「普通」の暮らしとは?その真実を膨大な史料から読みとく画期的な書。空前の繁栄を見せた「イギリス帝国」と華やかなヴィクトリア朝文化。その陰には貧困や疫病に苦しみ、学校に行きたいと願いながら過酷な労働を担い、その困難のなかから、いまに至る英国文化を築いた女性たちがいた!
目次
第1章 小学校に行くということ(小学校の教員;生徒たち)
第2章 働く人々の生活(住居と生活;食と生活;衣服の特徴;余暇・娯楽の始まり ほか)
第3章 女性の職業(階級とワーキング・クラス;伝統的な女性の仕事とそのイメージ;新たな女性の職業と社会進出)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
164
ビクトリア朝(1837年〜1901年)のワーキング・クラスの女性たちの暮らしを、主にビジュアル資料でたどる。全体のおよそ3/4がこのクラスに位置していたようだ。統計年度が明記されていないのたが、最上流階級が年収30000ポンドの時代に、最下層の女性たち(補助店員、家事使用人、お針子)の年収はわずかに12〜20ポンド。1885年の職種別統計では、家事使用人が最大の125万人を占めていた。当然のことながら、衣食住ともに恵まれた環境とは言えなかった。小学校の教員などは女性の職としては、いい方で(とはいっても⇒2026/04/18
帽子を編みます
64
手軽な装丁ながら内容は充実した本です。ヴィクトリア朝の(女性だけではないですが)ワーキングクラスの人々の暮らしがまとまっています。庶民、大衆というよりはワーキングクラスの方がしっくりきます。この階級について文学ではぼんやりした描写しかありませんでした。作家が中流階級以上の存在で実感が伴った描写が出来なかったからだと思われます。小学校が制度化され文章を書くことが出来るようになり、ワーキングクラス出身の作家が活躍を始めます。図版も絵画、挿し絵など多彩で文学作品の引用も多いので参考になります、役に立つ本です。2021/06/15
洋書好きな読書モンガー
11
19世紀後半から20世紀初めにかけての英国の女性だけで無く労働者階級の暮らしを説明した本。テスや小公女や多くのこの時代を舞台にした物語を読む時に参考になる本。2019年刊行と最近の本だ。この本も欲しいな。2024/10/04
おーね
7
ワーキング・クラスの生活。識字率の大切さが身に染みる。2019/10/06
サトゥルヌスを喰らう吾輩
6
とても面白かったです。メモ→ヴィクトリア朝中期初等教育の義務化によりワーキングクラスの子どもたちの生活および識字率が大幅変化/ビタミンやミネラルの概念が存在せず'健康にいい=消化がいい'だったので子どもの食事は特に炭水化物過多/自転車ブームで女性の行動範囲UP/雑誌や小説など活字文化も盛ん/みんな音楽大好き/福音主義と慈善活動がサフラジェットへ/人口の3/4を占めるワーキングクラス女性は毎日働く/幸せに独身生活を全うする人もいた/法の目をかいくぐって医者になった二人は何者/市販の薬がやばい2019/07/28




