出版社内容情報
十字軍の真の目的は何だったのか?約700年間に渡る十字軍史を、多様な角度で検討し、その本質を問い直した決定版。
内容説明
すべては贖罪であった。約700年にわたってヨーロッパ・アジア世界を揺るがし、キリスト教とイスラームの軋轢の原点ともされる、世界史上最大級の軍事行動。それは聖戦か、侵略か―新たな研究成果を踏まえ、従来の十字軍観をくつがえす決定版。
目次
プロローグ 「十字軍」とは何であったのか?
第1部 クレルモン教会会議への道のり(批判される「ピレンヌ・テーゼ」―「マホメットなくしてシャルルマーニュなし」;「キリストの騎士」の誕生)
第2部 盛期十字軍の時代(第一回十字軍;第二・三回十字軍とエルサレム王国;報復の連鎖―一三世紀)
第3部 後期十字軍の時代(東方・地中海での覇権争い;混乱するヨーロッパ世界;十字軍の終焉)
エピローグ 盛期十字軍の歴史化と二つの十字軍観
著者等紹介
櫻井康人[サクライヤスト]
1971年和歌山県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、東北学院大学教授。専門は十字軍・十字軍国家史、聖地巡礼史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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