出版社内容情報
ザシキワラシ、山男、河童、オシラサマ……遠野の地に伝えられ、柳田国男が記録に留めた様々な話を豊富な写真や資料を通して追体験。
内容説明
河童、山男、ザシキワラシ、オシラサマ…遠野の地に語り伝えられ、柳田国男が記録にとどめた不思議な話の世界へ、豊富な写真・資料とともに―聞き書きから出版まで、不朽の名作『遠野物語』はいかにして生まれたのか?
目次
柳田国男の遠野紀行
聞き書きから刊行まで
『遠野物語』の世界(山の世界;川の世界;里の世界;町の世界)
遠野の語り部たち
遠野と民俗学者たち
著者等紹介
石井正己[イシイマサミ]
1958年、東京生まれ。東京学芸大学教授、一橋大学大学院連携教授、柳田國男・松岡家記念館顧問。日本文学・民俗学専攻。著書・編著多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みよちゃん
6
遠野物語に関わった人たちの多くの人たちが写真等で紹介されて面白かった。同じ時テレビで雪の中で紹介しているテレビ番組を見て、物語だけでなく今でも伝わっている言葉が面白かった。2018/03/13
tama
3
図書館本 書架で パラパラめくって写真綺麗、と言うだけで借りた本。見事にダメ本だった。「引用文がほぼ半分」を占める「研究報告」なのだが、綺麗な写真は文章と関係なく見た目で配置しただけ。数分で投げ出した。2023/02/03
るう
0
「図説」とある通り写真をふんだんに交えて遠野物語と刊行当時(2000年)の遠野を解説している。掲載する写真は風俗や史跡、自然などであるが、どれも“現在”の姿を残す資料として的確な画角で撮られていて有難い。また、史料等の写真やその解説、語り手等の紹介も充実しており、損なわれやすい“現在”の民俗資料を纏め後世に残すという意味でこういう書籍の重要性は高い。2024/06/22
つばな
0
遠野物語の成立の背景、解説、実際の場所の写真など分かりやすく興味深く読めた。位置関係、それぞれの話の時代、背景の信仰、類型の提示など簡潔だが豊富な解説、原文の引用も多くオススメできる。2022/10/23
K
0
(2017,382.2)新しめ。一般向け。展示候補本を選んでいると、新しい本には今の情報であり出かけるときのガイド(2類的)という魅力、そして古い本にはその時代に引き戻されれる醍醐味を感じる。また、学術的か大衆的かも指標になる。織り交ぜつつの展示になればな。新年前にして祈りの求心力は増す時期だし、コロナが落ち着いて旅行できるかにも影響あるけどね。遠野はいいね。秋田に行ったらまた行って、見ようと思う。隣県だけどものすごく遠いが。2021/10/03