出版社内容情報
中世ヨーロッパの庶民の暮らしや生涯とは? 環境、衣食住、暦、労働、宗教……農村と都市、それぞれの生活を豊富な図版で追体験。
【著者紹介】
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋史専攻博士課程中退。現在、首都大学東京教授。専門は中世ネーデルラントを中心とする都市史、社会史。著書に『ヨーロッパの中世2 都市の創造力』など。
内容説明
中世庶民の一日、一年、一生。食事、衣服、住居、農耕、牧畜、商工業、自治、祝祭―農村と都市の、活気に満ちた日常生活を豊富な図版でたどるヴィジュアルガイド。
目次
中世ヨーロッパの世界―農村と都市
第1部 農村の暮らし(中世農村の誕生;農民と領主;村の姿;農民の仕事)
第2部 都市の暮らし(中世都市の誕生;都市の労働)
第3部 中世人の日常(中世の人々の一年と一生;衣食住)
著者等紹介
河原温[カワハラアツシ]
1957年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋史専攻博士課程中退。現在、首都大学東京教授。専門は中世ネーデルラントを中心とする都市史、社会史
堀越宏一[ホリコシコウイチ]
1957年東京都生まれ。ナンシー第二大学大学院歴史学博士課程修了。現在、早稲田大学教授。専門はフランス中世・近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
204
ヨーロッパ中世という時、一般には西ローマ帝国の滅亡(476年)から東ローマ帝国の滅亡(1453年)までのおよそ1000年を指すようだ。本書は絵画資料と文字資料から、中世の人々の暮しを探る。絵画において、農民や都市の庶民たちが主題として描かれることはないが、それでも結構うかがい知れるものもあるようだ。最もよく知られたものとしては「ベリー公のいとも豪華な時祷書」(1415年頃)だろう。鋤などの農具とともに農民たちの耕作の様子が描かれている。衣服が美しすぎるが、晴着と割り引いて考えれば、資料的な価値は高い。⇒2025/05/03
洋書好きな読書モンガー
20
中世の暮らしに関する本、この何日かで読んだ中では一番新しく2015年の本。農村と都市の暮らしが特に詳しく書かれており、後期中世(12〜15世紀)について知るには良い資料。図、写真も多くわかりやすい。中世の資料として今買うならお薦めの1冊。2025/03/19
猫洞 文月
17
農村部、都市部と分けられ、中世初期から中期までの生活がわかる歴史文化の本。図説というだけあって、イタリア、シエナに今も残る中世の都市とその周辺の詳細な絵画や、記録として残っている絵画、図などヴィジュアルに理解しやすい。厚みは薄いけど、図が多く見応えがある。2020/06/16
夏
16
中世ヨーロッパに興味があったし、本も薄いから読もうと思ったら文字が盛りだくさんで呆気に取られた。自分の興味のあるところを読むだけでもちょっと疲れてしまった。間々に挟まれる写真や絵が美しい。中世ヨーロッパ好きな人にはおすすめです。★★★☆☆2022/02/27
組織液
16
まぁ内容は題名の通り中世ヨーロッパの都市や農村の生活を解説してます。ふくろうの本シリーズは写真や絵が多いので色々イメージしやすいですね。しかも内容も結構濃密ですし…にしても相変わらず中世ヨーロッパ辛すギィ!!2020/04/26