集英社文庫<br> 黄金旅程

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集英社文庫
黄金旅程

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087446906
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

直木賞受賞第一作。

装蹄師の平野敬は北海道の浦河で養老牧場を営んでいる。牧場は幼馴染の和泉亮介の両親が所有していたものだったが、騎手だった亮介が覚せい剤所持で刑務所に入ったこともあり譲り受けた。敬が注目するのは栗木牧場生産の尾花栗毛馬・エゴンウレア。以前装蹄したことがあり、その筋肉に触れた瞬間、超一流の資質を秘めた馬だと確信していた。だが気性が荒く、プライドも高い馬で調教に手を焼いていて、今まで勝ち鞍がない。その馬主と競馬場で会った際、レースで突然馬が興奮するという不自然な現象に遭遇する。また、敬は出所して無職だった亮介に、本来の力を取り戻すべくエゴンの乗り役になるよう勧める。その後、レースでの不自然な現象は厩務員の一人が犬笛を使って八百長に加担していたことが判明。敬は裏で糸を引くヤクザの尾行を始めるが気付かれ、拉致され殺されそうになるも、一命を取り留める。様々なトラブルが起こる中、エゴンが出馬するレースの日も近づき、亮介による最後の調教も終わった。エゴンに人生を託した人々の想いは、二勝馬脱却への奇跡を呼び起こせるのか――。

【著者プロフィール】
馳星周(はせ・せいしゅう)
1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。96年デビュー作『不夜城』で第18回吉川英治文学新人賞、98年『鎮魂歌』で第51回日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で第1回大藪春彦賞、2020年『少年と犬』で第163回直木賞を受賞。他の著書に『約束の地で』『雪炎』『ソウルメイト』『神奈備』『雨降る森の犬』ほか多数。

内容説明

北海道の浦河で養老牧場を営む装蹄師の平野敬は、向かいの栗木牧場で生まれた競走馬エゴンウレアに魅了されるが、気性が荒くレースでなかなか本気を見せない。ある日、騎手として将来を嘱望されながらも道を踏み外した幼馴染の亮介が、出所して牧場に戻ってくる。敬は亮介にエゴンウレアの調教を勧めるが、その周囲に金貸しとやくざが見え隠れして―。競走馬と共に生きる人間たちの感動の物語。

著者等紹介

馳星周[ハセセイシュウ]
1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。96年デビュー作『不夜城』で第18回吉川英治文学新人賞、98年『鎮魂歌』で第51回日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で第1回大藪春彦賞受賞、2020年『少年と犬』で第163回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

309
面白かった!なんだこのハードボイルドな装蹄師はww 馳ノワールや北方水滸の登場人物が、北海道日高で競馬関係の仕事につきましたみたいな、ミスマッチの予感しかない組み合わせが意外な融合を見せてくれる。ポイントとなるのは亮介の存在で、彼がいわば中和剤となって、物語がチグハグなまま空中分解するのを食い止めるどころか、感動の域にまで持っていってくれる。私は競馬はやらず、まったくの門外漢なので、まっさらな気持ちで楽しめたが、競馬ファンの方からすると、レースシーンが少なく、ラストもG1制覇まで引っ張ってほしいかも。2024/09/24

ぼっちゃん

46
気性が荒くレースで本気を出さずシルバーコレクターと呼ばれる競走馬とその馬にかかわる人々の物語。最近『ザ・ロイヤルファミリー』『銀色のステイヤー』など競走馬の話を読んだが、今作は覚せい剤に手を染めた元騎手が借金をかかえ、やくざに関りを持たれたりするあたりが馳さんらしい作品なのかな。あとがきを読むとステイゴールドという馬がモデルらしいが、競馬をしない私も聞いたことある名前だった。2024/10/05

Toshi

28
最高の競走馬になるポテンシャルを持ちながら、人に抗いその力を発揮することなく常に2着のエゴンウレア。人は彼を「最強のシルバーコレクター」と呼ぶ。この馬に己の未来を託す主人公の敬、友人で元騎手の亮介、牧場主の栗木とその娘の恵海。人々の想いはエゴンに通じるのか。 装蹄師で敬の師匠の渡辺、亮介の借金を取り立てるやくざの国重など、カラフルな脇役も登場し、怒涛のゴールに向かって物語は走る。 さすがの馳星周さん、最近動物ものが多いですが、これも感動の一冊でした。 2024/12/24

akio

21
お借りした本。夢を託すのか、夢に魅せられるのか。どちらにせよ魅了してやまない名馬を中心に描かれる夢やしがらみや汚れたものや。人の思う通りにいかない、それもまた賭けるだけのものを感じるのかもしれません。良い熱量の物語でした。返す際には宮本輝の「優駿」を添えようと思います。2024/12/26

なんてひだ

10
終盤にエゴンウレア黄金旅程とこで声が出てあーなるほど。馳星周さんの地元なんだ お店とか距離感が詳しくてって、競馬知らなくてものめり込める。ナイスネイチャかと思ったらステイゴールドかい。登場した亮介がヘタレ過ぎてなんだかなあーだったのが成長する姿が良過ぎた、なんかいい奴じゃんかって。後半暴力団に拉致されたのが自分には出来ない無理だ、あそこで天変地異が起きて暴力団が死ぬのは無情かな 馳星周さんバイオレンスは避けてるが今回のは守備範囲。2025/04/01

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