内容説明
英国人がこよなく愛する「紅茶」とティーカップの歴史をたどる初めての1冊。17世紀からの清楚、可憐、華麗なアンティーク・ティーカップの決定版ガイド。
目次
第1章 西洋喫茶の始まり
第2章 英国産陶磁器産業の誕生
第3章 ブルー&ホワイトの流行
第4章 上流階級のアフタヌーンティー
第5章 中産階級~労働者階級のティータイム
第6章 生活に密着した新しいティーカップ
第7章 ティーカップと紅茶の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@猫と共に生きる
69
凄い綺麗~✨✨✨その昔、紅茶は中国からというのは有名ですよね!毒を食べてしまった皇帝の毒消しに使われたらしい。8世紀に留学僧から日本に持ち込まれた。白黒写真が多くて残念!一番美しいのは黒地に金箔のジャポニズムカップ。見事としか言いようがない。薔薇模様はいつの時代も女性の憧れ。ハンドル部分が花になっているのも可愛くて良いけど見かけた事がない。2022/12/06
プル
42
ティーカップの話だけでなく、日本のお茶文化がどのようにヨーロッパ、特に英国に入って発展と進化と流通、浸透されたかのウンチクがたくさん書かれています。薄い本ですが、カラー写真も多く、説明もたっぷり。大満足の本です。2019/03/25
里季
37
英国の王室でも使われているような夢のようなティーカップを目の保養に、と思って借りてみた。予想外にお茶&ティーカップの歴史が詳しく書かれていて勉強になった。お茶はやっぱり中国発生。その後日本に渡り、15世紀の大航海時代にやっと西洋へ渡ったのだという。最初のうちは薬のように医者に処方してもらって緑茶を飲んでいて、その後医者・薬=上流階級という図式でお茶が親しまれるようになった。カップの変遷や、飲み方の歴史あり、へえー!と思うことが多かった。そして、最後はやっぱり、素敵なカップ満載。一つでいいから欲しい!2013/12/15
wanichan
35
表紙の素敵なカップたちに惹かれて手に取った本。しっかりと英国で紅茶が定着するまでの歴史が説明してあり、とても勉強になった。しっかりと自分の好みの茶葉やカップを探してみたい。2015/06/28
Koning
34
英国のお茶受容の歴史とともにポーセリン史を豊富な図と共に紹介してくれる本。この手の本よくある古い時代知らないでなく、(われらがファーマージョージの時代とか)きちんと書いていたり、初期のティーボウルの作法などにもきちんと触れているあたりはすばらしい。摂政公の時代も含めてやはりヴィクトリアンのゴテゴテより試行錯誤のジョージアンのポーセリン(あるいはシルバーウェアも含めて)の方が趣味がいいよねぇ。などと改めて思ったりも(笑)。改めてアンティークに注ぎ込むお金が増えてしまいそうな悪寒もするけれど、いい本です。2012/06/26