内容説明
百年前の英国における、働く女子の最大多数派「メイド」たちの素顔に迫る。絵画・挿絵・広告・絵葉書、そしてプライベート写真…。英国メイドの日常を描いた貴重な図版をぎっしり300点以上収録。
目次
メイドの素顔
メイドの居場所
メイドの旅立ち
メイドの仕事
メイドと奥様
メイドと同僚
メイドの制服
メイドの財布
メイドの遊び
メイドの恋人
メイドの未来
著者等紹介
村上リコ[ムラカミリコ]
千葉県生まれ、東京外国語大学卒業。コミック・アニメーション関連の編集プロダクション勤務を経て、2003年よりフリーライター。2004年以降は英国各地のカントリーハウスを訪問し、十九世紀~二十世紀初頭の女性・子ども・家事使用人の生活について、独自のリサーチを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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雪紫
54
やたらとサブカルネタに使われるメイドの実情(個人的にご主人様ネタに違和感。旦那様、奥様、坊ちゃま、お嬢様では?)。過酷な環境、お仕事意識だけでなく、恋愛や器物損壊による弁償まで情報量が密・・・。こういうリアル的なもの見るとなんか創作意欲というものが湧いて来ませんか・・・?フォロワーって、昔はこんな使い方されるのね・・・。2022/01/16
ごへいもち
44
読友さんご紹介本。表紙絵のように可愛くて健康的なメイドはフィクションの中だけ。実際は単調で辛い日常だったことがよくわかる。メイドが出てくるような小説を読む時の理解度が変わった気がする2014/11/08
はるき
37
いやはや、過酷な世界だ。 でも、こういう人が時代を支えてきたんだなぁ。過酷な労働に取り組む根性に脱帽です。2017/06/16
なつきネコ@中の人だよ!
27
生のメイドを知りたくなり読んでみた。現実は大変で。学校制度がないと、労働年齢は下がる物。未だにイギリスの金持ちは世界の富の1%を独占しているのだから、大英帝国時代なら、貧富の差はとんでもない。しかし、その中でもメイドはわたりあって生きていた。仕事をステップアップに生かす、現代と変わらない理念があったり、雇い主とメイドとの確執がイロイロあったり、私物や恋までケチをつける雇い主。妖精のように姿を見せてはいけないルールがあるとか、メイドと主人のロマンスは、主人の誠実さにかかっているんだな。2016/07/22
る*る*る
21
昨年、明治以降の洋間が入った「レトロ宅」に興味を持ち始める。よく気になったのが女中部屋。だから、こちら作品も興味深く読了。映像の世界でのメイドさん、物腰柔らかな静かなイメージ。あまり注目することがなかった。知れば知るほど、やはり奥が深い✴︎やはりこの歳で読むと親目線に…女性部屋は屋根裏が多く、男性部屋は地下が多い。奥様はメイドの色恋を嫌がった。漫画キャンデーキャンデーの馬小屋、屋根裏部屋を思い出す。こちら著者は漫画「エマ」にも携わっているよう。未読なのでチェックだ〜2015/01/31