内容説明
歴史を動かした船、速さを競った船、最新技術で造られた船。人類の歴史を船の技術という視点で眺める。
目次
帆船日本丸
1章 船の始まりから
2章 地中海から外洋へ
3章 帆船の進化
4章 蒸気船の時代
5章 客船の時代
6章 現代の船と技術革新
7章 日本の船
著者等紹介
庄司邦昭[ショウジクニアキ]
1948年、東京都中野区生まれ。横浜国立大学工学部造船工学科卒業。東京大学大学院工学系研究科船舶工学専門課程(博士課程)修了。東京海洋大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あきあかね
24
人は常に船とともにあった。鉄道、自動車、飛行機といった乗り物が産業革命以降に現れたのに対し、船は丸木舟や筏まで含めると悠久の歴史を持つ。本書は、人類の歴史を船の技術の進歩という視点で眺めている。 サラミスの海戦でアテナイに勝利をもたらした三段櫂船、中世ヨーロッパを席巻したバイキング船、世界一周を果たしたマゼランの帆船、悲運の豪華客船タイタニック等々が多くの図版とともに登場し、想像力をかき立てる。 歴史や技術が柱ではあるが、美術や文学などの要素も散りばめられているのがいい。「いえ、氷山にぶつかって⇒2019/09/09
wang
2
丸木舟から最新の巨大タンカーまで。船の長い歴史を駆け足で紹介。豊富な写真や画のおかげで、駆け足ながら船の発展の歴史が見て取れる。シップ型帆船と他の形の違いや優位性が伝わりにくいなど100ページ程度では全てを理解するのは難しい。2011/09/02
四不人
1
調べごとがあって図書館で借りたが、判りやすい。船の科学館に行きたくなったなあ。良書。2021/05/04
明るいくよくよ人
1
船の歴史は、人間の歴史の相当するというほど長いものらしい。その長い歴史を100ページ余にまとめた労作。ダイジェスト的なので、他の本で知識があったベザイ船のところはよくイメージができたが、他の記述は(私のような初心者には)なかなか理解するというところまではいかなかった。2010/11/13
Masa03
0
想像してたんと違う。 船。歴史時代以前から人類と共にあった技術であり道具。 船がなければ、オセアニアへの人類の移住はなかったし、モアイ像もなかっただろう。 その辺を期待したものの、、、造船史、それも近現代に比重高めだった。 まぁ、これはこれで参考にはなったけれど。 2016/01/31