内容説明
広大な大地に多民族が紡いできた壮大な歴史。ロシアの古代から現代までをひもとく永久保存版。なぜ、革命はおきたのか?強権による専制はどうして必要だったのか?近くて遠い国、ロシアの真実。
目次
第1章 ロシアという国
第2章 キエフ・ロシア(キエフ大公国)―ロシア史の揺籃時代
第3章 「タタールのくびき」―モンゴル支配下のロシア
第4章 モスクワ大公国―ユーラシア帝国への道
第5章 近代ロシア帝国1―貴族と農奴のロシア
第6章 近代ロシア帝国2―苦悩するロシア
第7章 ソヴィエト・ロシア―社会主義をめざすロシア
第8章 ペレストロイカからロシア連邦へ―今日のロシア
著者等紹介
栗生沢猛夫[クリウザワタケオ]
1944年、岩手県に生まれる。1967年、一橋大学経済学部卒業。1974年、北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。小樽商科大学教授、北海道大学大学院文学研究科教授を経て、北海道大学名誉教授。専門はロシア中近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
deep家
6
ロシアへの旅のお供に読んでみた。隣の国なのに案外何も知らないことがわかった。ロシアの第二次世界大戦の戦死者数に驚いた。2015/11/23
白義
5
小説である程度ロシアの風土に親しんではいても、歴史についてはあまり知らなかったので読んでみた。初読にはさすがにきつく、ぼんやりとしか理解できなかったがかなりいい本に感じる。ロシア史の始まりからモンゴル支配下時代、モスクワ大公国に近現代ロシアまで、図版を多くバランスのいい書き方をしていると思う。薄いが文章も三段組でビジュアル性も強いし、手元に置くのに十分な情報量はある。ニコライ一世時代が思想弾圧が激しかったのに、今に名を残す大作家たちが続々出てきていたというのはおもしろく感じた2012/10/15
qwer0987
4
ざっくりとしたロシアの歴史を学ぶことができ勉強になった。ロシアはどうも強い君主が求められる国であるらしい。いつの時代でも専制君主が現れて、民衆を支配する構図が目立つ。現在のロシアの印象そのままだ。そしてそのしわ寄せは農民にいきロシア革命の下地となったのだろう。しかしソ連が成立しても、専制君主が現れるという構図が変わらないところは皮肉だ。個人的には、ドストエフスキーの時代の背景が知れて面白い。次に本を読むときには、作品理解も深まるかもしれない。ともあれ大変勉強になる一冊だった。2019/02/10
wasabi
3
ソローキンを生んだ国のこと知るためのお勉強として。ソ連成立にはもっとドラマチックなものがあるかと思ったら、意外とバタバタと押し流されていくような感じだったんだな。2014/08/24
とまと
3
ふくろうの本はこれで二冊目。『帝政ロシア』に比べカラー写真は少ないが、(比べるべきものか分からないけど)こちらの方が読みごたえがある。ロシアの歴史についていくつか本を読んできて、ようやく時系列に追っていくだけでも楽しいと思えるようになってきた。初めはロシア?共産主義?くらいのイメージしかなかったので少し成長したなと素直にうれしい。が、ようやくスタート地点に立てたかなという感じ。これからも歴史の本は時々読んでいこうっと。ヴァレシチャーギンの『戦争礼賛』は何度みても戦慄する。たとえ白黒で小さなサイズであっても2012/09/28
-
- 和書
- 謎解き「後三年記」
-
- 和書
- 子どものセックスが危ない