内容説明
心を込め、手を使い、丁寧。しかも合理的で機能的。収納の新たな「美」。初めて目にする「仕舞う」の極意。山陰地方の裕福な旧家に、まるでタイムカプセルのように残った「仕舞われた」飲食器、家具調度、衣服・古文書等。丁寧に「仕舞う」方法には、現代の私たちが学ぶべき収納の知恵が詰まっている。永久保存版!自ら仕事を切り開いてきた現代を生きる女性の仕舞い方にも注目!
目次
第一部 わたしの仕舞い方(仕舞うと住まう;暮らしを美しくする;食を仕舞う;昭和の仕舞い方)
第二部 旧家の仕舞い方―仕舞う技(飲食器;家具調度品;衣服;古文書;食品)
著者等紹介
小泉和子[コイズミカズコ]
昭和のくらし博物館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
35
なんかいいな、と思ったのはどこか雑然としていてその人の「暮らし」がにじみ出ているおうちでしょうか。後半の昔ながらの知恵や、旧家の「収納」は文化史的な要素で、こちらも楽しめます。しかし日本の気候もだいぶ変わってきてしまいましたが、過去の知恵はいまだに活かされてるのかな…。2025/03/05
あじ
24
実家を開放した「昭和のくらし博物館」の館長、小泉和子さん監修の“仕舞う=収納”ですから、無印やニトリの力は一切借りません。陶器、漆器、着物ときて古文書、屏風の域になりますと某鑑定団を視聴する年代が過ぎります。防虫に関しても植物を利用していました。資料的価値で存在していく書籍ですね。◆当方、昭和くらしの博物館に来館済み2025/03/09
ひろさん
7
タイトルから整理収納本かとパラパラとページをめくると、そこには旧家の台所や和室の写真がたくさんありました。旧家を保存、展示する中で、しまう技術を知りたいという声に応えての本でした。南天の葉が食品の抗菌効果があり、銀杏の葉が本の防虫効果があるとは知っていましたが、月桂樹がお米の虫除けに使えるとは知りませんでした。 着物や掛け軸、陶器、緞通、火鉢などの片付け方まで生活の知恵として受け継がれて来たノウハウの勉強になり、何度も驚きました。とても興味深く読みました。2025/01/18
Go Extreme
1
意義: 仕舞う文化 生活整理 収納の工夫 伝統と現代 物の寿命向上 収納技術の継承 整理整頓の重要性 昔: 食器の収納 季節ごとの仕舞い方 保存技術 衣服の虫干し 収納家具 家具と調度品 屏風と掛軸 現代: 生活様式の変化 冷蔵技術の進化 収納家具の多様化 環境配慮 収納技術の再評価 省スペース収納 具体的な収納法: 食品保存法 衣服の防虫対策 収納具の選び方 仕切りの活用 自然素材の利用 家具配置の工夫 実践と継承: 河島家家財調査 熊谷家の収納復元 伝統技術の現代応用 リサイクル活用 収納文化の発展2025/03/17
へへろ~本舗
1
モノが収まるべき所にきちんと収まっている姿は美しい。そのまま仕舞うのではなく和紙や布で傷つかないように仕舞うという物に対する愛おしみを感じた。2025/02/11