内容説明
洗濯板で洗う。布団をつくる。家族の着物をつくる。おはぎをつくる。漬物を漬ける。正月の支度をする。昭和30年代頃までの主婦が当たり前に行なっていた「家事」。明治に生まれた母から娘へ、昭和に生まれた娘から今を生きる私たちへ。手渡されてきた家事の知恵。
目次
1章 家事の記録(食べものをつくる;着るものと布団;住まいの周辺)
2章 家事について考える(家事からの解放を願って;家事のもつ教育力;これからのこと)
著者等紹介
小泉和子[コイズミカズコ]
1933年、東京生まれ。工学博士。家具室内意匠史および生活史研究家。元京都女子大学教授。元文化庁文化審議会文化財分科会専門委員。登録有形文化財昭和のくらし博物館館長・NPO法人昭和のくらし博物館理事長・家具道具室内史学会会長・小泉和子生活史研究所代表。天鏡閣・旧函館区公会堂・旧松本家住宅・旧朝香宮邸・旧熊谷家住宅など文化財建造物の家具やインテリアの修復復元、吉野ヶ里遺跡・根城その他の復元建物の内部復元、江戸東京博物館・みくに龍翔館ほか博物館や資料館の展示企画及び製作などを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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クドアンヌ
5
読むだけで「つれぇーーっ😵」と言いたくなるような家事。これが当たり前だったなんて信じられない。夏布団、手作りだったのか…。漬物もものすごい量を漬けているしそれを食べきっていたというのもすごい。掃除の仕方は結構役に立った。和室が好きなので散々引っ越したが今までどの家にも一部屋は必ずあって、でも畳の掃除や床柱の手入れなどいまいちやり方がわかってなかったので、今後に活かせそう。掃除道具の手入れも簡単に説明があって良かった。段通が素敵。古道具屋で探せば見つかるかなぁ。2024/05/07
kaz
3
当時、よくこれだけのことを「当たり前」にやっていたものだと、感心する。家族構成、生活のリズム等が異なるので、案外、こなせたのかもしれないが。図書館の内容紹介は『洗濯板で洗う、布団をつくる、家族の着物をつくる、おはぎをつくる、漬物を漬ける、正月の支度をする…。昭和30年代頃までの主婦が当たり前に行っていた「家事」を写真で丁寧に紹介する』。 2024/03/28
みこれっと
0
以前も同じ本を読んだので再読でもいいと思うのですが、内容をさらに補足した最新版ということで新たに。前も買いたい本だと思ったけどまだ買ってない!しかし近いうちに買おう絶対。この本に書かれていることが真実のような気がする。確かに何もかも手作業だった時代には戻れない。がしかし便利な道具を使いつつ、家事(生活のこと全て)は全てに通ず。絶対におろそかにできないと一人暮らし20年生は強く思うのです。2024/01/31