九龍コミックス<br> はなしっぱなし 〈下〉

九龍コミックス
はなしっぱなし 〈下〉

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  • サイズ A5判/ページ数 252p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309728414
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0379

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

天の川

50
初期の短編集。五十嵐さんの作品はその絵に圧倒され、飲み込まれそうになる。土俗的な精霊や民話の世界は気づかないだけで現代まで続いていて、私の隣にあるのかもしれない…と思わせられる。この後、どうなるのだろう?これはどういった意味なのだろう?と思う作品が多いけれど、不思議はそのままに受け止めるべきなのだろう。「風になる話」「雪灯籠」「偽の春」は特に好きだった。2023/04/20

阿部義彦

16
下巻も読了。上巻に第0話を新たに付け加えたのを受けて下巻でも最終話第45話を付け加えました。ミクロからマクロへと見事な仕上がりとなりました。五十嵐大介さんの転換点となった重要作品だと思いますが、良く連載を講談社(アフタヌーン)も許したと思います。多分アフタヌーンの平均的読者もついてけない人がかなり多く、読者アンケートがあったとした、かなり下位だったのでは無いかと想像します。この本のあとがき風でも著者自ら『試行錯誤』と語ってます。それ故に長らく入手困難だったのをこうして復刻してくれた河出書房新社大好きです。2024/12/02

Bo-he-mian

15
五十嵐さんの作品は、「面白い」とか「理解できる」という目線よりも「何かその感じ・・・判る気がする」という感覚で捉えるものだと思う。このショート・ショート作品集は、不思議なものを日常としている人たちや、日常に異界が忍び込んで来る瞬間、あるいは異界に迷い込んでしまった人たちを描いている。『遠野物語』や『アイヌ神謡集』とかが好きな人は、ああいう世界を現代社会に持ち込んだようなものをイメージするといいかも。夜の空気感を見事に表現した「かたさくらべ」なんか大好き。あと「風になるはなし」の、ぞわっとする肌触りも。2018/10/10

びびとも@にゃんコミュVer2

3
再読。上巻よりややマイルドに感じるし、話が洗練されているように思う。「雪灯篭」「偽の春」「コイとサギのはなし」が好き。2012/09/12

syun

2
友人に読ませてみたところ、何で漫画にするのかわからないと言った。でも、漫画って恋愛ものとか、戦争、戦ものしか知らなかった僕には不思議な体験でしたね。その友人曰く、風はなぜ吹くのか、風吹く生物がいると想像することは、想像の幅が生き物止まりということで、奥が深いとは言えないということ。そう解釈することも可能だなあと思いましたね。結局、人間は自分達が名前をつけたものしか見たことがないんですから。幽霊しかり。いやあ、人それぞれですな。2009/10/02

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