内容説明
本書は、太平洋戦争が始まる直前と、初期の「成功した攻略作戦」について、そのときどきに現れたエピソードをもとにして、戦争の実態に迫ってみたものである。そのエピソード数、全67篇。
目次
第1章 日中戦争から太平洋戦争へ
第2章 日本海軍航空隊、真珠湾を奇襲
第3章 日本軍、マレー・シンガポールを攻略
第4章 日本軍、フィリピンを攻略
第5章 日本軍、インドネシアを攻略
第6章 日本軍ビルマを攻略
第7章 ミッドウェー海戦、日米機動部隊の激突
著者等紹介
森山康平[モリヤマコウヘイ]
1942年、奉天(現藩陽)生まれ。週刊誌・月刊誌の記者を経て、太平洋戦争研究会、編集プロダクション文殊社所属
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感想・レビュー
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こまったまこ
5
写真と簡潔な文章で太平洋戦争の前半戦を辿る。陸軍のマレー、シンガポール、インドネシア、ビルマ方面の作戦をほとんど知らなかったので勉強になった。2015/09/04
備忘録
1
様々なエピソードを織り交ぜながら語られる、太平洋戦争反省誌。旧日本軍に対する辛辣な表現が多いのですが、あまりにも当時の日本に無謀な行動が多く、そうだよね、これは負けるよねと頷くしかありません。命を削って無茶な作戦の尻拭いをし続ける名も無き兵卒の姿に、現代日本の平社員に通じる悲哀を感じました。2014/04/13
aya
1
これまで読んだ本とはまた違ったエピソードが取り上げられていて勉強になった。シンガポールにおける華僑虐殺と、それを命じた辻政信中佐。彼の名前はよく見かけるが、残虐非道な彼が長く左遷されなかった所に上層部の廃れを感じる。また、この本は日本軍に制圧されるインドネシアやフィリピンの人々は独立をはかっていて、日本軍を利用してやろうという立場をとっていたという視点を教えてくれた。それだけで読む価値はあったと思う。2014/01/12
Nobfunky
0
まったく勝ち目のない戦争になぜ突入し、何百万人もの犠牲者を出しながら継戦し、かつ降伏をためらって、原爆投下やソ連参戦を招き被害を一層広げたのか。問い続ける必要がある。2014/01/18