出版社内容情報
幕末とはいったいどんな時代か。近代国家への激動の歩みを、図やイラストを使ってわかりやすく、同時代の世界情勢も含めていねいに。
内容説明
開国をめぐる混乱と転換の激動期!西洋の衝撃を受け、江戸幕府が大きく崩れてゆく。近代国家へと向かう、波乱の政権交代。
目次
第1章 鎖国の限界(迫られた「開国」―黒船来航;開国派と鎖国派の対立―安政の改革 ほか)
第2章 開国の動乱(高まる不満―一橋派の不時登城;孝明天皇の勅書―戊午の密勅 ほか)
第3章 幕府の衰退(和宮の降嫁―公武合体策;「国父」久光、東上する―寺田屋事件と文久の改革 ほか)
第4章 倒幕の決断(長州の藩論転換―奇兵隊挙兵事件;薩摩の藩論転換―勝海舟の薫陶 ほか)
第5章 内戦の果て(徳川の退場―王政復古の大号令・小御所会議;鳥羽・伏見の戦い―戊辰戦争、はじまる ほか)
著者等紹介
大石学[オオイシマナブ]
1953年、東京都生まれ。東京学芸大学名誉教授。2009年、時代考証学会を設立、同会会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鯖
17
青天を衝けのおかげで解像度が上がりまくってることもあり、めっちゃくちゃ分かりやすく幕末の流れが掴める本。ただ「世界でも珍しい短期的かつ犠牲の少ない日本の近代化」ってのはどうなんだろうなあ…。戊辰戦争の死者数はこの本に記されてなかったので、ググると一応、全体で8420人(新政府側3550人、旧幕府側4690人)。 このうち薩摩藩514人、長州藩427人、会津藩2557人(女性194人を含む)となってるけど、これ少ないのかあ…。後、個人的に不満なのが、幕末水戸について桜田門外以降、いっさい記述がなかったこと。2021/04/29
Book Lover Mr.Garakuta
16
図書館本:幕末の流れが、大雑把にわかる本。歴史好きでない人でも分り易く読める1冊だと思う。2021/03/27
古谷任三郎
5
黒船来航から西南戦争まで、幕府、薩摩、長州、土佐…それぞれの視点で幕末の時代を分かりやすく解説している。ただ、佐賀藩がないのは残念。本書は江戸の教育力を高く評価しており、それが維新の原動力になったと指摘。また、明治維新は江戸(徳川)の否定ではなく、江戸の完成であるとしている。近年、明治維新を全否定する本がブームであるが、世界史的から見ても短期間で犠牲の少なかった政治変革であり、日本史上誇れる大事業であると思う。2024/10/27
勝浩1958
4
若い頃のようになかなか頭に入らない。幕末の激動感を味わうには、時代の流れをしっかり理解したうえでないとダメだ。とにかくポイントをしっかり記憶に留めよう。2021/01/25
たつや
3
再読です。購入してないので、何度も図書館にて借りるスタイル。まるでタイムマシンに乗ったように過去を知る事は楽しい。薩摩藩の活躍や新選組、徳川家の衰退。胸躍る幕末。もっともっと知りたい。2024/04/24