目次
第1章 先手4六銀の発見
第2章 現代矢倉の攻防
第3章 最強の森内流
第4章 5八飛戦法
第5章 進化する森内流
エピローグ 矢倉はどこへ行くのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
29
棋書を初めて読んだ。羽生さんや森内さんが若手だった頃の最新矢倉の攻防について書かれていて、ある種歴史書としても面白かった。相矢倉戦型での先手番、後手番の研究手筋が書かれていて、大変わかりやすいんだが、この変化を全部覚えていて、かつ、新しい筋を見つけていくというのが棋士という仕事なんだなと、改めて感動した。読んだ通りに指してみたらと勝てるのかと思えば、相手が相矢倉に組んでくれないことが茶飯事なので、棋書というのは攻略本ではないのだなと思った。2022/11/19
根室
4
この本で書かれているたくさんの試行錯誤を踏まえて今の矢倉の最先端があるのかと思うと、棋士の記憶力ってほんとにすごいなと思う。香を上げてから桂を跳ねるか、上げないで桂を跳ねるか、駒の位置が一つ違う些細な工夫でその後の戦いが変わってくる。定跡の美しさ。自分は4六銀に4五歩を突かれた時の対処と、後手では9四歩に構えて桂跳ねを狙うのが良さそうということを、なんとなくでも覚えられたらと思う2014/06/20