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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
222
いずれのタブローも音を感じさせるものはなく、そこは奇妙な静寂に支配されている。しばしば描かれる汽車にしても、その最後尾を見せるだけで、そこには躍動感や力を感じさせるものは何もない。しかし、かといってそれはキリコのように、光と影の強いコントラストが、見る者に不安や恐怖を喚起させるのとも明らかに違う。薄明の(ブルトンのいう「鉱石の光」か)、あるいは時として柔らかな陽の光に包まれた世界はフランドルのものなのだろうか。そして、描かれる女たちの視線はどこにも向かわず、ただ自己の鏡像だけを見つめているかのようだ。2013/02/17
芍薬
16
もちろん購入。私の最も好きな画家の一人。 繰り返される街灯や電車のモチーフ、昼とも夜とも知れない空に浮かぶ月、 自分が裸体であることに一切関与していない女性たち、その間を当然のごとく闊歩する骸骨、度々現れるリーデンブロック教授、 なにより裸体の女神たちの何事も映さない黒々とした瞳に惹かれます。 2012/08/20
白黒豆黄昏ぞんび
8
黒々としたその目になにを映しているのだろうか。2013/02/22
オシャレ泥棒
3
図書館 大理石、白亜、夜の海、月、青、人魚 幻想的で硬質なモチーフと漂う静けさ2016/06/30