内容説明
自然への清新な眼と、人生に対する深い洞察を秘めた、随筆文学の3つの傑作を収める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイシャ
16
枕草子のみ。清少納言にとって宮中はきらびやかで心躍るあこがれの場所だったのでしょう。そんな職場で働けることにプライドを持ち美しく身分の高い男性たちにその文才を面白がられて、相手をすることもワクワクすることだったのでしょう。自分の才能を隠すことなく上手に切り返す自分について臆することなく書いています。ブランド好きで美しいものが好き、天皇や宮様の近くに接せられることを書かずにはいられない。そのくせ同僚が自分が近づくと話を止めてしまうなどと気に病んでいたりする。この時代を生き生きと力強く生きた女性ですね。2019/10/01