内容説明
旧来の歴史観を批判したフーコーの代表作。思考の秘められた場に出現する知のアルシーブ(集蔵体)を分析し、精緻な構成で自らの歴史研究の方法論的基礎をかため、新たな展開をはかった問題作。
目次
言説の規則性
言表と集蔵体
考古学的記述〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みーなー
2
や、やっと終わったーー!! これまで読んできた『狂気の歴史』と『言葉と物』の理解が深まったーー!!でもこの本自体は全部抽象的で、私にとって理解のキャパを遥かに超えています。とりあえず、…今までのまとめをしている本!2011/07/29
tatoba
0
再読。理解できたと思うことができた。2011/06/10
毒モナカジャンボ
0
メタ学説→言説史の試みであり、1962年の『科学革命の構造』がいかにして可能になるのかという問いである。連続した歴史の中に特異なジャンプを見るのではない。特異な対象すなわち主体が言説の総体を構成する結節点になるのではない。ある言説自体が(言説の内容ではない)言説の境界となり、それらがネットワークを構成し言説空間を立ち上げる。反構造主義・反歴史哲学であり、知の考古学の方法はただただ各言説の特殊性とその垂直的水平的連関を記述していくのみである。これは直ちにマイノリティの実践であり、裏には知の権力が潜んでいる。2020/05/14