内容説明
全員集合!!賢帝、愚帝、対立王と、歴代皇帝54人!初代オットー大帝から、ラスト・エンペラーフランツ二世まで、約一〇〇〇年の歴史ドラマを一気見!
目次
1 ドイツ皇帝時代の歴史(オットー朝;ザリエル朝;シュタウフェン朝)
2 大空位時代(対立王ハインリヒ・ラスペ;コンラート四世 ほか)
3 諸王家交代時代(ルドルフ一世;アドルフ・フォン・ナッサウ ほか)
4 ハプスブルク家による皇帝位ほぼ独占と帝国の終焉(アルプレヒト二世;フリードリヒ三世 ほか)
著者等紹介
菊池良生[キクチヨシオ]
1948年生まれ。明治大学名誉教授。専攻はドイツ・オーストリア文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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skunk_c
60
神聖ローマ皇帝、および皇帝にならなかったもののドイツ王として事実上の皇帝位についていた者、さらには対立王を含めた54人についての小評伝。ドイツ皇帝、大空位、諸王家交代、ハプスブルクと4つの大きな時代区分で区切りながら、著者らしい軽妙な文章で筆を進める。当然連続した話なので、同じ話が何度も出てくるのだが、立場の変わった側面からなのであまり重複感はない。ただ、地名が多く、その時々の地図は欲しい。手元に高校用の歴史図説か何かがあると良いかもしれない。読了すると神聖ローマ帝国の像が少しはっきりした気がする。2025/07/10
山家
3
作者買いした一冊。この人の書く文章は、私にとって読みやすく、頭に入りやすいので、全皇帝(一部、皇帝でなく対立王も含みます)の生涯を追うことができました。それにしても、これだけの皇帝がいては、帯にあるように本当に賢帝もいれば、愚帝もいるものだ、と読みながら、色々とその皇帝とその背後の時代に想いを馳せざるを得ませんでした。尚、この皇帝の方々の中で一番、私が改めて好きになったのが、フリードリヒ3世。本当にここまで評判が悪いのに、長命して皇帝位を保ち、息子や孫が大活躍するとは。本当に「鳶が鷹を生んだ」気がします2025/07/12
kokekko
3
全皇帝伝! というタイトルの分厚い新書だが、それだけあって一人あたりの皇帝の紙幅は三ページくらいしかない。ある程度、どの王さまが何をした人なのかわかっている人が、その前後の王さまとの関係を知りたい時に参照したらちょうどよさそうだ。レビューで「高校の歴史図録を参照しながら読んだ方がわかりやすいかも!」とあったので久しぶりに取り出して、ドイツの地図を眺めたりしと、楽しい読書の時間をもらった。感謝。2025/07/10
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/731522ae-9032-4d48-9257-ff42ee385fd1 2025/07/01
Teo
0
ハプスブルク以降は大体覚えているけど、初期の皇帝はカノッサの屈辱とかその辺しかあまり知らなくて、通史で読めたのは良かった。2025/07/18