内容説明
明治・大正・昭和・平成・令和―。私たちにとって天皇とは、皇室とは何なのか?神格化のはじまり、「大正流」の可能性、昭和の戦争と熱狂、行幸啓の変遷、宮中祭祀の内実、「平成流」の功罪、「象徴」の意味、令和の空気、皇室のこれから…。しばしば作中で天皇制や戦争を扱ってきた小説家と、天皇研究の第一人者が、対話を通じて、この国のかたちと行く末を問う。
目次
1 天皇制の見方・考え方(天皇制の何が難しいか;フィクショナルな出発点;徳川時代と変わらない ほか)
2 昭和の戦争と天皇制(江戸時代との断絶と連続;「国家神道」への道;天皇が東京に移るということ ほか)
3 昭和から平成へ、平成から令和へ(代替わり体験;天皇崇拝の構造;昭和の聖性、平成の聖性 ほか)
著者等紹介
奥泉光[オクイズミヒカル]
1956年、山形県生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科修了。作家。『ノヴァーリスの引用』(野間文芸新人賞)、『石の来歴』(芥川賞)、『神器』(野間文芸賞)、『東京自叙伝』(谷崎潤一郎賞)、『雪の階』(毎日出版文化賞、柴田錬三郎賞)など著書多数
原武史[ハラタケシ]
1962年、東京都生まれ。明治学院大学名誉教授、放送大学客員教授。日本政治思想史専攻。『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞)、『大正天皇』(毎日出版文化賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞)、『昭和天皇』(司馬遼太郎賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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trazom
パトラッシュ
たま
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
mori-ful