敗者の身ぶり―ポスト占領期の日本映画

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  • サイズ B6判/ページ数 336,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000244770
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0021

内容説明

一九五二年四月二八日の対日講和条約の発効により日本は「独立」した。しかしこの「独立」は冷戦体制への従属という新たな「敗北」のはじまりでもあった。黒澤明、小津安二郎、成瀬巳喜男らをはじめとする映画にあらわれた「身ぶり」を通して、敗戦と占領という重みを負った「ポスト占領期」の日本の経験や精神を浮かび上がらせる。

目次

1 歴史の関をうつす―『虎の尾を踏む男達』(一九四五/一九五二)とポスト占領期の日本映画
2 絆とそのうつろい―小津安二郎の『晩春』(一九四九)と『麦秋』(一九五一)の抵抗と代補
3 富士山とレーニン帽を越えて―谷口千吉の『赤線基地』(一九五三)における同一性の危機
4 ものいわぬ女たち―黒澤明の“ポスト占領期三部作”(一九五二‐一九五五)の政治的イメージ
5 涙の宥和―『二等兵物語』シリーズ初期作品(一九五五‐一九五六)による歴史の清算
6 女が身をそむけるとき―成瀬巳喜男における戦中(一九四一)と戦後(一九五五)の間
付録 「我らを滅ぼせ」―『ビハインド・ザ・ライジング・サン』(一九四三)の「良い日本人」

著者等紹介

中村秀之[ナカムラヒデユキ]
1955年生まれ。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。映画研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

midnightbluesky

2
首がない、とか、「忘れたくても、思い出せない」=ゴダールなど、素人からするとかなり破天荒で楽しめる映画論。『赤線地帯』騒動や、虎の尾を踏む男たちの真偽もオススメ。2015/06/14

イワシ

0
「映画を観る喜びとは、むしろ、忘却と想起、見逃しと発見を、失錯や限界としてではなくまさに喜ばしい体験として肯定し、性懲りもなく反復することにこそあるのだ。」2021/11/15

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