出版社内容情報
長年にわたり自民党政治家の傍で取材した著者が、コロナ禍の今、改めて自民党史を振り返りつつ、日本の実像に迫る。
内容説明
終戦から七十六年、東日本大震災から十年が経過した二〇二一年。新型コロナウイルスの蔓延、東京オリンピック・パラリンピック開催の混乱によって、日本社会が抱える負の側面が次々と炙り出されている。日本は本当にこのままで良いのか?自民党政治の表と裏を、常に間近で目撃してきたジャーナリスト・田原総一朗が、今向き合うべき課題について語る!
目次
序章 コロナ敗戦の日本で
第1章 未来志向の政治とは―六つの重大課題
第2章 脱炭素と原発―エネルギー政策
第3章 新しい成長戦略―経済政策
第4章 米中戦争の回避―安全保障政策
第5章 金権か、忖度か―選挙制度
第6章 男女格差の解消―ジェンダーギャップ
第7章 新・連立の時代―政権交代
著者等紹介
田原総一朗[タハラソウイチロウ]
1934年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。その後、64年に東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年に城戸又一賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
12
日本が抱える6つの問題(エネルギー、経済、安全保障、選挙制度、ジェンダーギャップ、政権交代可能な野党)について語る内容。アメリカとの関係が大きく影響する安全保障と先が見えない経済対策、この2つに関する解決策、政府が考える策に対する対案を発表できる野党がいないので、もうしばらく自民党政権は続きそう……2022/01/13
geki
4
日本の直面する問題点をその背景を少しだけ振り返りながら、そっと撫でている感じ。田原氏ならではのトリビアがちょっと面白いぐらい。危機ばかり取り沙汰される日本だが、日本はそんなに簡単には変わらない。変わりようがない。変えようとする人がいないんですから。教育が鍵のような気がするんですがね。小中高大と長い時間を費やして、一体何を教えているんでしょうかね。2021/11/23
Go Extreme
2
コロナ敗戦の日本で: 罰則規定付き緊急事態宜言 無観客開催と感染爆発 未来志向の政治とは―六つの重大課題: 脱炭素と原発ー課題一・エネルギー政策 新しい成長戦略―課題ニ・経済政策 米中戦争の回避ー課題三・安全保障政策 金権か、付度かー課題四・選挙制度 男女格の解消ー課題五・ジェンダーギャップ 新・連立の時代—課題六・政権交代 東日本大震災は第二の敗戦 アメリカの国策に支配される日本 物事は「空気」で決まる 産業構造の抜本的改革へ 日米地位協定改定の重要性 男女格差は日本の構造問題 緊張感なき自民党議員たち2022/01/02
KEI
2
田原総一郎氏はテレ朝での番組をよく拝見している。司会者としては?な部分は多いが面白いので。 この本でも田原氏の主張にはテレビと同じでぶれはない。確かに日本には大問題が多すぎる。これだけスキャンダルが連発の自民党が選挙で勝利するのはなぜなのか?田原氏も本書で述べているが野党が弱すぎるのだろう。しかしこのまま自民党のやりたい放題政治が続けば日本は世界から更においていかれ、後進国の仲間入りである。国民一人ひとりが日本を考えるときにきていると感じる。2021/12/07
コウトク
2
田原総一朗の本は初めて読んだ。非常にタイムリーな内容。さすがに、第一線のジャーナリスト。政界にも顔が広く、記述内容も幅広い。今の日本を取り巻く状況がよくわかり、非常に参考になったし、おもしろかった。2021/11/04