出版社内容情報
米中衝突の時代、日本はどうする?――中国共産党とは?香港、台湾は?ありうる軍事的シナリオは? 重要論点をそもそもから徹底解説
内容説明
米中対決の時代がやってきた。歴史の針はもはや逆回しにはできない。これは米ソ冷戦とはまた違った、世界史の大事件である。年々存在感を増していく中国―私たちは何をどう考えればよいのか。中国共産党という不思議な存在の正体とは?中国のナショナリズムとは?香港、台湾はどうなる?起こりうる軍事衝突のシナリオとは?政治・外交に携わる人、ビジネスパーソン、一般市民も必読の、これからの「米・中・日」関係入門。
目次
第1章 関与政策―アメリカの失敗
第2章 中国共産党の中国―毛沢東・〓小平・習近平
第3章 現代中国の本質
第4章 緊迫する香港
第5章 米中の軍事衝突
第6章 ふしぎな中国のナショナリズム
第7章 中国vsアメリカ自由連合
著者等紹介
橋爪大三郎[ハシズメダイサブロウ]
1948年、神奈川県生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京工業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんたこす
18
この本で共産党の成り立ち、使命、位置付け等を整理することができた。アメリカとの対立は必然で武力衝突も避けることができない段階まできているということを踏まえて生きていかなければいけない。どっちつかずは許されない。台湾を巡る衝突ではもはやアメリカが勝てないというのが衝撃的だった。2021/08/03
fseigojp
12
台湾有事について詳述 なんか怖いですね2021/07/25
DEE
11
例えば中国が台湾に侵略したとしたら、アメリカはどう出るか。そして日本はどう対応すべきか。現時点ではシミュレーションではあるが、現実として充分にあり得るという著者の主張。まさかそんなことが、と切り捨てられないのがイヤ。 日本も場合によってはきちんと立場を示さないといけないと思う。いいとこ取りなんてできないんだから。2021/06/12
Sam
11
米中対立をその歴史や国民性に立ち戻るだけでなく今後の台湾占領の可能性やその場合の軍事戦略シミュレーションまで踏み込んで記載した本。著者にしてはかなり書き急いだ感がありその分まとまりには欠けるがそれだけ喫緊の課題ということであろうし、トランプの属人的な戦略でもないし単なる経済戦争でもないものとしてより俯瞰的・歴史的に理解しとかないといけないと思った2021/01/10
九曜紋
7
小室直樹、日高義樹、副島隆彦の中国論、アメリカ論に目を通していれば概ね理解できる内容。米ソ冷戦に勝つためにアメリカは中国と手を組んだ。取るに足りない国力しかなかった中国は大きくなり過ぎ、世界の安全保障上の脅威となった。香港を抑えた中国は間違いなく台湾を併合し、「1つの中国」を実現しようとする。日本は米国の側につき、これを阻止しなければならない。日本の政治家、われわれ日本国民の覚悟が問われる。2021/01/19