出版社内容情報
河出新書に「北野武」が登場! 「利口はやらない、バカじゃできない、一途な人たち。」(北野武)の物語が、幕を開ける。
内容説明
すべてを数学に置き換えるインテリ親分とその任侠(「理系ヤクザ」)、突然「ピアノを始める!」と言い出した親分を巡り繰り広げられる大騒動(「ヤクザのピアニスト」)、集まればグチとゴシップ三昧、どうしょうもないオヤジのある一夜(「粗忽飲み屋」)、さらに浅草時代に「俺」が体験した「面白くて怖い人」達との零れ噺(「愉快な人達」)まで、時事ネタ満載!文豪・北野が「組織」に悩む人に贈る、最新小説!
著者等紹介
北野武[キタノタケシ]
ビートたけし。1947年、東京都足立区生まれ。72年、ツービート結成。89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。97年『HANA‐BI』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。2010年、フランスの芸術文化勲章「コマンドール」を受章。18年、旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
28
映画から小説へとシフトした北野武。それは、武自身が小説を書く楽しみを知ったからだろう。本書『大親分!』は、ヤクザを主人公とした短編が収録されている。抗争を量子力学で語る「理系ヤクザ」など、いかにも武らしい着眼点で面白い。ただ気になるのは、この三編の小説はどれも会話によって進んでいくのだ。それはまるで漫才台本のようだ。小説を書く行為はそもそも孤独を伴う。他者との関係が煩わしい時には、うってつけの作業となる。(つづく)2020/04/24
hnzwd
17
北野武の、、小説かぁ。大きなオチがあるとかではないのも、まぁ作風でしょうか。笑い話とか、映像で観たらもう少し違うのかも知れませんが。2021/03/12
アリーマ
11
ビートたけしのネタをそのまま書き飛ばした一冊。話としては面白いし、たけしが喋れば楽しく笑えそうなんだが、文章にされるとなんだかスカスカで残念。★★★2020/09/25
ライアン
9
リアルなアウトレイジな方との話が面白い。そして大親分おもしれーなと思ったら、たけしさんでしたか2020/04/30
たかちん
6
ヤクザをモデルにした短編集。クスっと笑える内容であるが、昭和のヤクザを描いていることから、若い人には面白さが伝わらない部分があるかも。 新書でこうした短編を発表するのは珍しい形態だと思う。2020/04/28