河出新書<br> 春画でたどる東海道五十三次―江戸の宿場の「性」模様

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河出新書
春画でたどる東海道五十三次―江戸の宿場の「性」模様

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  • サイズ 新書判/ページ数 296p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784309631066
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0221

出版社内容情報

浮世絵図版満載!江戸時代に通暁する著者が、豊富な文献資料と貴重な春画を駆使して、東海道、五十三宿の「性」を浮かび上がらせる。

内容説明

泰平の世となった江戸時代、治安が向上し旅は大きな娯楽となった―街道などの宿場の旅籠屋では、飯盛女と呼ばれる遊女を置き、武士も、商人や農民も、飯盛女を目当てに旅籠屋にやってくる。花開く宿場宿場の「性」文化。その興味深い光景は、江戸参府中の医師・シーボルトも思わず書き留めるほど。江戸時代に通暁する著者が、豊富な文献資料と貴重な春画を駆使して、東海道、五十三宿の「性」模様を浮かび上がらせる。

目次

第1部 宿場の性風俗(遊女と飯盛女;宿場は遊里;旅の楽しみは女郎買い;当時の女郎買いの特徴;江戸の通貨制度)
第2部 東海道の宿場と「性」(日本橋(東京都中央区)
品川(東京都品川区)
川崎(神奈川県川崎市川崎区)
神奈川(神奈川県横浜市神奈川区)
保土ヶ谷(横浜市保土ヶ谷区) ほか)

著者等紹介

永井義男[ナガイヨシオ]
1949年生まれ。福岡県出身。作家、江戸風俗研究家。東京外国語大学卒。出版社、国際協力機関勤務などを経て、97年、『算学奇人伝』(祥伝社文庫)で第6回開高健賞を受賞し、本格的な執筆活動にはいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HMax

30
まったく、やりたい放題の「東海道五十三次」の旅。著者の永井義男さんと同じく、「旅枕五十三次」を片手に江戸時代へタイムスリップしたいものです。この東海道五十三次のガイドブック、まるでひと昔前のスポーツ新聞のコラムのようで面白い。こんな本があったとは江戸時代は平和だったんだなあと感慨深い。旅枕五十三次、どの顔も同じようで飽きてきたと思った所々で珍種の絵があり、よく考えられた構成:https://lapis.nichibun.ac.jp/enp/Picture/List/55/1/12025/05/10

kenitirokikuti

9
図書館にて。先に艶笑川柳(破礼句)を読んでたのだが、あれは江戸ローカルの文化風俗が表されたものであり、江戸を離れると少し異なった世界となる(まぁ、異世界ってわけじゃないが)。本書は以下のような本を用いている。広重の東海道五拾三次、春本「旅枕五十三次」(1850年前後)、『全国遊郭案内』(昭和5年)。遊郭と旅籠は性質は違うし、東西の近いもあった。旅籠の流行り廃れは交通事情に左右されるため、江戸時代後期には飯盛女がいたけれど、昭和5年の遊郭案内の頃にはなくなってる例などあり。2021/11/18

そうたそ

8
★★★★☆ 「東海道五十三次」の旅に憧れた当時の男たち。だが、実際は各宿場で性風俗を楽しむのが目的だったようだ。本書は現代にのこる春画、あるいは文献資料から、各宿場ごとの性風俗事情を考察する一冊。それぞれの宿場ごとに大小の差はあれど、性風俗にまつわるエピソードが残っているというのは、いかに当時が性風俗が盛んな時代であったがかがよく分かる。売春も合法なら、痴漢的な行為もさして罰せられることはない。やりたい放題であるとは言えるが、それだけ平和な時代だったとポジティブに捉えるべきなのだろう。2024/11/26

oooともろー

4
『旅枕五十三次』なんて本があるとは。江戸時代中期以降の旅行ブーム。宿場町ごとに性風俗事情を紹介。現在とは価値観が違うが、それでも通じる部分もある。おおらかというかなんというか。2024/06/30

たかましや

0
ほぼ旅枕五十三次。おおらかな時代だったのだな、と。それにしても戸塚の大金玉があまりにも印象的。2019/07/02

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