完全版ピーナッツ全集〈１９〉スヌーピー１９８７～１９８８

シュルツ，チャールズ・Ｍ．【著】〈Ｓｃｈｕｌｚ，Ｃｈａｒｌｅｓ Ｍ．〉/谷川 俊太郎【訳】

河出書房新社（2019/10発売）

• サイズ A4判／ページ数 328p／高さ 20X22cm
• 商品コード 9784309629193
• NDC分類 726.1
• Cコード C0379

出版社内容情報

スヌーピー生誕70周年、チャーリー・ブラウンたちが活躍する『ピーナッツ』の全集が始まります。１巻あたり連載２年分を収録。

内容説明

世界中で愛されるスヌーピーたちが活躍する漫画『ピーナッツ』。その全作品を初出順に収録した待望の全集がついに刊行開始。第１回配本の１９巻は、１９８７～１９８８年発表作を収録。第一次世界大戦の撃墜王スヌーピーが、兄のスパイクと再会。ガミガミ屋ルーシーが「心の相談室」でチャーリー・ブラウンの悩みを聞く。スヌーピーがアイスホッケーの試合中にケガをして入院！ペパーミントパティと親友マーシーが遭難？サリーの書いたクリスマス劇の脚本で学校は大混乱。…平日版６２７作、日曜版１０４作、全７３１作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[keroppi]

この巻で驚くべきことは、これまでずっと平日版は4コマで描かれていたのが、1988年2月29日の回から3コマで描かれ出したことだ。日本でも4コママンガは、マンガの基本とされ、「起承転結」で語られることが多かった。このピーナッツでも4コマ目のオチでクスッとさせられるものが多い。それが、そのコマ割りを放棄したのだ。3コマで描かれているかと思えば、2コマになったり、1コマになったり、4コマもあったりする。まさに自由自在に表現していく。その分、キャラクターの動きより、言葉の深みや魅力が増したような気がする。

2022/01/19

[ぐうぐう]

『完全版ピーナッツ全集』第19巻は、1987年から1988年に発表された作品を収録している。実はこの巻の途中で、『ピーナッツ』は大きな転換を迎えるのだ。『ピーナッツ』は月曜から土曜に掲載される４コマで構成した平日版と、日曜に掲載される半ページフォーマットで構成した日曜版がある。その平日版が1988年の２月に突如、３コマで描かれ始めるのだ。シュルツにどのような目的があったのかはわからない。しかし、たったひとコマの違いではあるが、４コマから３コマのひとコマの差は、計り知れないほど大きい。（つづく）

2019/11/20

[風に吹かれて]

　読んでいると、4コマだったのが、途中から3コマだったり2コマだったり1コマだったりする作品になっていった。巻末の付記を見たら、1988年2月29日付けの作品から、平日版のフォーマットが変更されたとのこと。 　コマ数が少ない、つまり1コマのスペースが広がったゆえに、登場する子どもたちの言いたいことを十分にセリフ化できるし、1コマの楽しい印象的な場面を構成できるなど、4コマにこだわらない柔軟なフォーマットは成功だったと思う。それは長年にわたって読者の心をとらえ続けている秘密のひとつかも知れない。　→　

2025/03/25

[りえこ]

やはりピーナッツの世界観が大好きです。ふふふとニヤニヤしながら読みました。ピーナッツの仲間たちの日常がとても愛しいです。

2021/08/28

[Book Lover Mr.Garakuta]

昨年末に、購入。慌て読みと指摘されてもおかしくないくらい、半ば無理やり読み進めるが、チャーリー・ブラウンとスヌーピーが素晴らしい役割を果たしている。彼らを中心に、其の取り巻きの活躍も素晴らしい。次も読みたいですね。

2020/01/02