出版社内容情報
戦後の転換点にして〈いま〉の源流でもある80年代。それはどんな時代だったか。鼎談・論考・コラムを組み合わせ多角的に問い直す。
【著者紹介】
1956年、新潟市生まれ。文芸評論家。『妊娠小説』『文章読本さん江』『紅一点論』『モダンガール論』『戦下のレシピ』『冠婚葬祭のひみつ』『名作うしろ読み』『ニッポン沈没』など多数。
内容説明
なにかと話題にのぼる1980年代。バブル経済、広告とコピー、マニュアル文化、サブカルチャー、ニューアカと現代思想、新自由主義のはじまり…さまざまに性格づけされうるが、いったいどんな時代だったのか―政治学者、社会学者から、作家、文芸評論家、フリーライターまで、分野の異なる書き手たちが、「戦後」の転換点であり、「いま」の源流でもあるあの時代を、鼎談・論考・コラムを組み合わせながら、多角的に問い直す。
目次
1(鼎談 カタログ・サヨク・見栄講座;国際情勢 アジアの中の八〇年代、世界の中の八〇年代;政治 対米従属第二世代としての中曽根政権;社会意識 あやふやな「総中流」とゆるぎない近代のベクトル;社会運動 反・核兵器から反・原発へ―「私たち」による「かっこいい」運動)
2(鼎談 ニューアカ・オタク・ヤンキー;思想・批評 八〇年代日本の思想地図―外部と党派性、あるいは最後の教養主義;教育と学校 個性化教育のアイロニー―八〇年代教育改革の意図せざる結果)
3(鼎談 地方・フェイク・へるめす;日本脱出1 「女の時代」とOL留学;日本脱出2 生きられない飛行機―私はなぜ韓国に行ったか;都市と景観 なめらかで均質な空間が顕在化し始めた時代;広告と消費 誰もが広告を語る社会―天野祐吉と初期『広告批評』の居場所)
4(鼎談 文学・カタカナ・資本主義)
著者等紹介
斎藤美奈子[サイトウミナコ]
1956年、新潟県生まれ。文芸評論家
成田龍一[ナリタリュウイチ]
1951年、大阪市生まれ。日本女子大学人間社会学部教授(近現代日本史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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