内容説明
一九二〇年代初頭、その後の世界の歴史を大きく変えることになる思想「ファシズム」が、イタリアで生まれた。誕生から時を経ずして日本に輸入されたこの思想を、当時の思想家たちは、いかに受け入れてきたのか。歓喜、否定、戸惑い―やがて「ファシズム」は、日本独自の変容をとげていく。二つの世界大戦間での、思想上の格闘を追い、近代日本のもうひとつの実像に迫る。
目次
第1章 異国の「国粋党」―イタリア・ファシズムと日本
第2章 日本の「英雄」ムッソリーニ
第3章 極化する時代―ナチ党躍進と日本
第4章 「日本ファシズム」論の興隆
第5章 自由主義・ファシズム・社会主義
第6章 全体主義とは何か
著者等紹介
福家崇洋[フケタカヒロ]
1977年、徳島県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科、京都市政史編纂助手などを経て、京都大学大学文書館助教。専攻は日本近現代思想史、日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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