奇想コレクション
洋梨形の男

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309622040
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

地下に住む異様な男におびえる女性の心理を描いた表題作他、ネビュラ賞、ローカス賞、ブラム・ストーカー賞受賞の全6作を収録。

内容説明

都会に潜む“洋梨形の男”の恐怖を描いた傑作ホラーの表題作をはじめ、身勝手な男が痩身願望の果てに“猿”に取り憑かれる「モンキー療法」、変わり果てた昔の友とのおぞましい再会譚「思い出のメロディー」、ひとりの作家の内面に巣くう暗黒をあぶり出す「子供たちの肖像」、酒場のホラ話ファンタジー「終業時間」、チェスの遺恨を晴らそうと企む男のSF復讐劇「成立しないヴァリエーション」の全6篇を収録。ネビュラ賞・ローカス賞・ブラム・ストーカー賞受賞。

著者等紹介

マーティン,ジョージ・R.R.[マーティン,ジョージR.R.][Martin,George R.R.]
1948年、アメリカ、ニュージャージー州生まれ。ノースウェスタン大学卒(ジャーナリズム専攻)。幼いころからコミックスとSFを愛読し、作家を志す。デビューは71年。新世代SF作家の旗手として名をあげたが、80年代にはいると活躍の場をホラーに移した。紆余曲折を経て、96年に大河ファンタシー“氷と炎の歌”シリーズ第一作を発表。ベストセラー作家にのしあがり、現在にいたる。『洋梨形の男』でネビュラ賞・ローカス賞・ブラム・ストーカー賞受賞

中村融[ナカムラトオル]
1960年、愛知県豊橋市生まれ。中央大学法学部卒。翻訳家・アンソロジスト。主に英米のSF、ファンタシーの紹介に従事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まこみや

72
料理の旨さを言葉で表現することが難しいように、この本の面白さをうまく表現できないでいる。一言で言えば「奇妙な味」とでも言う他ない。何がその味を出しているのか。まず着想の奇抜さが挙げられる。しかも短篇のアイデアの一つ一つが類型化されない点も驚きだ。次に展開の妙味がある。それは絶えず読者の予想を裏切り続ける。さらにグロテスクなオチが読み手の心を軋ませる。酸味と苦味と辛味が利いた刺激的な味は長く舌に残る。でも一度口にすると、クセになる味だ。2022/12/13

眠る山猫屋

65
『七王国の王座』の作者が描く奇妙で怖い物語群。食べる事が大好きな主人公が行き着いた究極の減量法『モンキー療法』はまさかのエンディング。悪い奴じゃないからね、彼。SFとホラーの狭間を行き来する作風は、厭な空気を纏いつつ、半分は読み心地が良い。表題作は引っ越し先の近所に住んでいた“洋梨”体型のおぞましい男にストーカーされる女性の物語だが、異常者にも怪異にも思える男がジワジワと忍び寄る様が気色悪さ炸裂。誰にも見える変人なのに、主人公には怪異であるという・・・。『成立しないヴァリエーション』はSFなのに(続)2023/07/30

猿吉君

62
ハッピーエンドは最後だけ、後味悪いホラー作品ばかりなのに何故か読みたくなる不思議な短編集です。①太った人が出てくるのが多いのは著者を投影している?②作家の狂気と性(さが)を感じたのが「子供たちの肖像」でした、ヒット作作るのも大変だ。③読後が気持ち悪かったのが「思い出のメロディー」、自分がこんな目に遭ったらと想像するとゾーっとします。点数80/100→タフの箱舟とか表紙とか見て楽しそうだなと思って読んだら思いっきりホラーでした(笑)。でも面白かった、流石大御所マーティンさんの文章力はケタ違いです(^o^)2020/10/05

sin

62
昨年、嫌な物語といった短篇集が出版された際、趣味が悪いと敬遠していたが捕まってしまった。まぁなんとも嫌な物語である。特に表題作には主人公にたいして「あったま悪いんじゃねーの」と毒づきながら読み進めたが結末の気味の悪さは見事というしかない。そうしておいて結末に置かれた“成立しないヴァリエーション”の配置に編者の技を感じた。その内容は最良のカタルシスを与える良品でありそれまで蓄積された嫌な気持ちが一掃され締め括りとして最適であった。2015/05/23

藤月はな(灯れ松明の火)

55
初っ端から吐き気を催しそうなホラーで始まる短篇集(泣)肥満男のダイエットを描く『モンキー療法』は太った男の正体とヘンリーの末路が怖すぎる。表題作は生理的嫌悪を催すのに注目せずにはいられない洋梨形(肥満)の男に付き纏われる女性の恐怖を描いているかと思いきやラストの暗喩に仰天。この作家さんは肥満に恨みでもあるのだろうか・・・?『子供たちの肖像』の作家は作家の業と言えども最悪最低で変態な夫と父だよな・・・。想像すると胸が悪くなるような作品が続く中、「最後に愛は勝つ」な『成立しないヴァリエーション』が救いでした。2013/08/21

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