内容説明
『友だち関係でモヤモヤしたり、息苦しかったり、どうしたらいいんだろう?と悩んでいるとき、助けになってくれる本がきっとある。作家・インタビュアー・哲学者など19名の先輩たちが、本を介して“友だち”をめぐるヒントを届けます。』
目次
1 息苦しい関係から自由になる(溶ける読書『ジャクソンひとり』安堂ホセ(金原ひとみ(作家))
かっこいい孤独『東京ヒゴロ』松本大洋(大前粟生(作家))
学校という小さなハコの外へ「ヨオロッパの世紀末」吉田健一(隈研吾(建築家)) ほか)
2 友だち関係、こんなとき、どうする?(どんな悩みにも答えてくれる魔法の本『タロット占いの教科書』賢龍雅人(米光一成(ゲーム作家))
どこも自分の居場所じゃないような気がするとき『ぐるんぱのようちえん』西内ミナミ(作)、堀内誠一(絵)(篠原かをり(動物作家))
友だちの話を聴けているだろうか?と不安になったとき『モモ』ミヒャエル・エンデ(著)、大島かおり(訳)(尹雄大(作家・インタビュアー)) ほか)
3 人間関係の「そもそも」を考えてみる(「友だち」をどう説明する?『三省堂国語辞典 第八版』見坊豪紀、市川孝、飛田良文、山崎誠、飯間浩明、塩田雄大(編)(飯間浩明(国語辞典編纂者))
友だちになりたい人にはどう近づく?「贈与論」マルセル・モース(著)、森山工(訳)(松村圭一郎(文化人類学者))
友達を「許せない」と感じたらどうするか「情念論」デカルト(著)、井上庄七、森啓、野田又夫(訳)(戸谷洋志(哲学者)) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
11
2024年発行、河出書房新社の単行本。19編。ブックガイドというよりも、本をネタとした、生き方のガイド、という感じである。「友達」に関する指針は比較的一般的なものかもしれないが、それなりに納得できるよいうなものである。2024/06/23
必殺!パート仕事人
1
金原親子、小説の中のキャラクター/小説自体を友達と見立てているところが似ているかも。武田綾乃氏:「親友だから」と理由をつけて、あなたを自分のいいように動かそうとする人とは、できるだけ距離をとってください。(なかなか気づけない。ハァ)戸田洋志氏:文章が難しすぎて理解不能だった。(私の読解力は中学生未満?)読書猿氏:マナー講師に絡めて。人間関係で「正解」を探すことは、「正解」を与える役を好かれたい/嫌われたくない「相手」に譲り渡すこと。その「相手」は思う存分、正解を押し付ける「強者」として振舞うことができる。2024/06/18