内容説明
映画監督・脚本家・声優・小説家・デザイナー・科学者etc.25名から10代へ。
目次
1 悩んだときに観る映画(“かけ間違い”は魔法の言葉『PK』(朝井リョウ 作家)
10代が持てる一番の武器『きっと、うまくいく』(武田綾乃 作家)
正しさと優しさ『神と共に 第一章:罪と罰』(桜庭一樹 作家) ほか)
2 映画の秘密をのぞき見る(ハラハラドキドキの大脱出、その背景に『大脱走』(中野京子 作家・ドイツ文学者)
むき出しの暴力『七人の侍』(本郷和人 歴史学者)
科学者として14歳におすすめしたいSF映画『インターステラー』(高水裕一 物理学者) ほか)
3 映画があって今がある(宇宙船シネマ号にのって『大阪物語』(小川紗良 文筆家・映像作家・俳優)
結末を知っていても『劇場版ごんGON,THE LITTLE FOX』(岩井俊二 映画監督)
骨の髄が凍るほど打ちのめされる『未知への飛行 フェイル・セイフ』(西川美和 映画監督) ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
186
様々な分野で活躍する25名の書き手が、14歳に観てほしい映画を紹介する。 僕も14歳で初めて一人で映画館でリバイバル上映の「スティング」を観て、その面白さにやられたことを今でも覚えています。 映画への熱い思いで映画配給会社を立ち上げた山中陽子さん、翻訳家菊池浩司さんの「スタンド·バイ·ミー」字幕秘話、作家中野京子さんの美術·映画を観るための知識力など、エッセイとしも面白い。2024/07/26
tulip
40
作家、精神科医、物理学者芸人、翻訳家、映画監督、脚本家など様々な分野で活躍されている方々のおすすめ映画。推薦人の人生も垣間見え、面白かった。映画・ドラマプロデューサー山本晃久氏の、映画を観る孤独の時間はかけがえのない時間、孤独であることはまんざら悪いことではない、というメッセージは若者だけでなくおばさんの心にも響いた。YouTubeで映画紹介をされている大島育宙氏おすすめの『アフター・ヤン』を観てみたい。2024/06/18
akihiko810/アカウント移行中
25
14歳の世渡り術シリーズ。作家や映画人などの著名人たちが青少年にむけて映画を紹介する。印象度B+ 著名人たちが、思春期に観て感銘を受けた映画なので、今や気軽に配信等で観れない作品も多いが、こんな映画があるのかと思って興味深く読めた。「不思議惑星キン・ザ・ザ」はソ連のコメディで、いつか見てみたいと思った。 私ならなにをおすすめしようか。ぱっと思いつくのでジブリ作品や「この世界の片隅に」あるいは「ロッキー1」だが、多分この本を読む子はすでに見てるだろう。とすると三木聡「転々」かなあ2023/12/16
まる子
24
作家、映画監督はもちろん、生きものクリエイター、建築史家さんなど25名が「10代に向けた映画案内」だった。ただ観るのも良いけれど、それぞれの目線で、その映画の背景やそこから得られるだろう事、10代を経験したからこそわかる話がためになる。当たり前の日常に、少し意味を持たせてくれる一冊だと思う。それぞれ「もっと観たいあなたへ」が3作品ずつ紹介されている。自分も観たい作品が増える。サブタイトルのように、世界の見え方が変わる場合もあるだろうな。2023/11/27
活字スキー
21
映画監督、翻訳家、作家、物理学者、デザイナー等々、年齢も職種も多様な25名が「14歳に観てほしい映画」を紹介。いわゆる名作も多いが、選者によってはなかなかマニアックに攻めたものもあり、作品の推し方も含めてバラエティ豊富で大人も楽しめる内容。映画は一人につきメインの一作とオマケの3作を紹介。冒頭から朝井リョウさんが『PK』、武田綾乃さんは『きっと、うまくいく』とボリウッド2連チャンで始まるしやっぱりインドしか勝たんて。2024/02/02