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内容説明
旭山動物園元飼育係の絵本作家がこれまで体験してきた、たくさんの生と死。残った自分は、どんなふうに生きて行くんだろう―。ともに生きた時間の、新しい意味が見えてくる一冊。
目次
第1章 小2でキリギリスに教わった
第2章 飼育係を志す
第3章 旭山動物園での日々
第4章 生と死があふれる場所
第5章 死に慣れるだろうか
第6章 ぼくたちができること
著者等紹介
あべ弘士[アベヒロシ]
1948年北海道旭川市生まれ、絵本作家。1972年から25年間、旭川市旭山動物園飼育係として勤務。在職中に絵本作家としてデビュー後、現在は退職し、絵本を中心に活動を行う。『あらしのよるに』(文・木村裕一/講談社)で講談社出版文化賞、産経児童出版文化賞JR賞を受賞。『ハリネズミのプルプル』シリーズ(文渓堂)で赤い鳥さし絵賞受賞。『ゴリラにっき』(小学館)で小学館児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
83
医者になりたい君への裏紹介 。図書館本。 動物の死の前に先輩飼育員の壮絶な死が出てきてビックリな1冊だった…。いや…、人間も動物なんだけどね…(汗) 食べて食べられて糞もして病気になって…。美しいのも残酷なのもひっくるめて命なのですね。飼育員で活躍していたのに途中で絵本作家になったという著者の履歴もビックリ。2023/08/31
空
11
嵐の夜に の絵を描いた絵本作家さん。旭川動物園で飼育係をしていた過去をお持ちなんですね〜。かなり破天荒?な経歴で今の世の中ではそんなふうに飼育係になる人はいないんじゃ無いかなって思ったけど、子供の頃の自然の中で伸び伸び遊ぶ描写が素晴らしかった。目の前にかぼちゃ畑が広がりました。こういうのって良いなあ。2020/03/22
おにぎりまる
9
とても良い本だった…。 私はペットも野生動物も大好きで、動物園に行くのも大好き。しょっちゅう、動物園の意味とか、そこで生きる動物たちのこととか、考えることがあるけど、全く答えは出ない。 だけど、答えは出ずとも、私も生きている命に尊敬の念を持ち、亡くなった時にはありがとうと思う気持ちは大事にしていたい。そして、あべ弘士さんの絵本を見ながら、動物たちの命がビカビカしているのを目と心に焼き付けていたい。2021/08/22
7a
7
絵本作家のあべ弘士さんは旭山動物園の飼育員だったということを本書で知る。「14歳の世渡り術」というシリーズで中学生向けに平易な言葉で書かれているものの、改めて大切なことを説いている。精一杯生きるために死ぬ。人を介さない動物の死は自然である。自然に生きることを求めたから旭山動物園の工夫が生まれた。今まで一緒にいられたこと、楽しい思いをさせてくれたことに「ありがとう」という思いで送る。2017/07/27
まつり
6
タイトルに惹かれて借りてみました。『ぼくの描く動物は命が"ビカビカ"輝いてなくちゃいけない』うーん、あべさんかっこいいな!自信にあふれた文章だけどちっとも鼻につかない。きっと動物の、そして自分の命とガチンコ勝負してきた経験に裏打ちされた、確かな言葉だからなんでしょうね。「はじめに」と6章が特に好き。2012/09/10