内容説明
克服したはずのガンは転移していた。指すために生まれてきた男、「助からないと思っても助かっている」と信じた大名人の奇跡の傑作。「巨匠の時代」の終焉を描く、河口将棋論の到達点。
目次
春の陣 名人級の若手たち
夏の陣 なんと馬鹿なことを
秋の陣 棋神の如く
冬の陣 輝ける巨星
再び春の陣 突然の幕引き
著者等紹介
河口俊彦[カワグチトシヒコ]
1936年、横須賀市に生まれる。小堀清一九段門下。七段。1978年より専門誌に「対局日誌」連載を始める。「棋士の思考は指し手に宿る」という信念に基づき、将棋と人間分析を結びつけた独特の論考でファンを魅了する
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