内容説明
縄文文化が花咲いた北日本(東北、北海道)に、蝦夷の世界が誕生する。蝦夷はアイヌ民族なのか、それとも蝦夷はアイヌとはちがう民なのか―。歴史学の論争に対し、最新の考古学の成果を活用して、蝦夷の出現を論理づける、壮大な構想の書。
目次
1 縄文時代の文化
2 弥生式文化と続縄文文化
3 古墳時代の文化と続縄文文化
4 安倍比羅夫の遠征と出羽国の成立
5 陸奥国の成立と多賀城の創建
6 城柵とは何か
7 軍事対決の時代
8 古代蝦夷の文化
9 蝦夷社会と交易
10 蝦夷社会の構造
11 東アジア社会と蝦夷
12 古代蝦夷の終焉
東北地方に残るアイヌ語地名