出版社内容情報
「夢みたものはひとつの幸福/ねがつたものはひとつの愛」二十四歳で夭折した立原道造が遺した詩集『萓草に寄す』『暁と夕の詩』『優しき歌』。繊細優美なソネット形式による、透明感あふれる抒情詩集を完全収録。また、高等学校時代の習作詩から旅先での絶筆までをセレクトして収めているが、そこからは立原のもうひとつの素顔、悩み多き青春の日々が甦る。
内容説明
「影はきいてゐる私の心にうたふのを/ひとすぢの古い小川のさやぎのやうに」(「真冬のかたみに…」)。24歳で夭折した立原道造が遺した詩集『萱草に寄す』『暁と夕の詩』『優しき歌』。音楽的で構築的なソネット形式による透明感あふれる抒情詩集を全て収録。ほか、悩み多き青春が綴られた高等学校時代の習作や草稿詩篇、旅先での絶筆「南国の空青けれど」など、類なき詩人の純粋な魂と試行錯誤の様を多面的に収める。
目次
詩集 萱草に寄す
詩集 暁と夕の詩
詩集 優しき歌1
詩集 優しき歌2
草稿詩篇(一九三二‐三三)
手製詩集 さふらん
手製詩集 日曜日
手製詩集 散歩詩集
草稿詩篇(一九三三‐三五)
未刊詩集 田舎歌
拾遺詩篇(一九三五‐三八)
草稿詩篇(一九三八)
著者等紹介
立原道造[タチハラミチゾウ]
1914年、東京生まれ。東京帝国大学建築科卒。在学中に辰野金吾賞(銅賞)を3回受賞するなど建築家として将来を嘱望された。37年に卒業し、建築士として建築事務所で働きながら詩作に打ち込む。詩作は13歳ごろからはじめ、大学では同人雑誌を創刊、小説や自由律短歌を発表。堀辰雄、室生犀星に師事し、音楽的に構成された独自な14行詩型(ソネット)を作り出した。37年に第一詩集『萱草に寄す』、第二詩集『暁と夕の詩』を刊行。同年秋から体をこわし、39年3月、結核性肋膜炎のため24歳で死去。闘病中に第1回中原中也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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