内容説明
劇的な歴史を紡ぐユダヤ人の国イスラエルに米国はいつも寄り添い“特別な関係”を築いてきた。大統領選にも影響する二国の関係とは?米国民にとってユダヤ人は、いかなる存在なのか?ユダヤ教とキリスト教の関係からひもとき米国の一方的な“偏愛”の構造に迫る!
目次
序章 アメリカとユダヤ国家の「特別な関係」
1章 ユダヤ教とキリスト教の不思議な関係
2章 いくつものシオニズム、ホロコースト軽視
3章 「約束の地」アメリカの建国神話
4章 聖地の占領、福音派の台頭
5章 反和平派の勝利、トランプのタブー破り
終章 対ハマス戦争と同盟の軋み
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまふじ
4
アメリカが過剰なまでにイスラエルを支援する理由が知りたくて読んでみた。どうやらアメリカ建国の始祖たちは旧約聖書「出エジプト紀」に自分たちをなぞらえてアメリカ国家を作っていったようだ。共和党の支持基盤である福音派がイスラエルを支援する理由は同国を擁護するとやがてイエスがその地に再臨するという独自の聖書解釈。リベラル系である民主党系がイスラエルを支持する理由はユダヤ難民への同情と支持基盤の労組にユダヤ人が多かったことにあるとのこと。アメリカの保守もリベラルもパレスチナ人の存在を無視しいているところが悲しい 2024/07/05
ペリー
1
アメリカはなぜイスラエルを頑なに支援するのかという疑問がずっとあった。米国ユダヤ人富豪による莫大な政治献金やイスラエルシオニストによる米国政界への巧みなロビー活動が大きく影響していると思っていた。両国が特別な関係と呼ばれるのは、キリスト教の聖地、聖書の民であるユダヤ人への親近感、聖書の伝統に基づく宗教・政治文化、建国神話・物語を、指導層から広く大衆まで共有していることが大きいのです。歴代大統領はじめトランプ大統領の支持基盤であるキリスト教福音派はユダヤ教と共通点が多く、8000万人もいるそうです。2024/11/09
松村 英治
0
深いところまでよく分かる。2024/11/14
Shinya Naito
0
2024年7月31日 再読。後日、感想記入。2024/07/31
Shinya Naito
0
2024年7月3日 初読。後日、感想記入。2024/07/03