出版社内容情報
なぜ60年で一巡りなのか? 12動物の意味するものは? 日本人と深く結びついた「干支」の謎を紐解く!
内容説明
十干十二支=干支(えと)を、一定期間の「時間の性質」や「方位の吉凶」を知る目安とした古代中国。では、なぜ日本では「その年の十二支の縁起物を飾ると招福になる」「戌=犬を大事にすれば将軍の継嗣が生まれる」などの俗信・行為まで生まれたのか。干支にまつわる言説の“根拠”を解き明かす!
目次
序章 干支と12動物について私たちは何も知らない
第1章 十干も十二支も「陰陽五行説」が基本―そもそも干支とは何か、なぜ「60」で一巡りなのか
第2章 独特の動物観が見えてくる―古代の中国人は、どのように十二支の動物を選んだか
第3章 中国にない行事、風習ができたわけ―渡来した十二支は、日本の動物信仰といかに交ざったか
第4章 寺社の勢力拡大と動物の神格化―神や仏と結びつく中で十二支信仰は生まれた
第5章 柔軟に姿を変え、占いとして定着―十二支の受容と広まりを日本史からたどる
終章 十二支から日本文化を読み解く
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。2019年3月に明治学院大学教授を定年で退職。専攻は日本古代史、歴史哲学。比較文化的視点を用いた幅広い観点から日本の思想・文化の研究に取り組む一方、飽くなき探究心で広範な分野にわたる執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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