内容説明
あらゆる薬が容易に入手できるようになったが、勝手な思い込みで服用して症状を悪化させる人や、半端な知識を振りかざして必要以上に薬を危険視する人が後を絶たない。また、医師が処方した薬を信頼して飲んだのに、重大な副作用を招くケースも増加の一途だ。薬と安全につき合うにはどうすべきか?今こそ必要な新知識をわかりやすく紹介する。
目次
1 もはや見過ごせない、薬をとりまく現実とは(「良薬」ばかりが開発されるとは限らない;薬にたいして“わがまま”であれ ほか)
2 知っておかねばならない薬の飲み方の重要知識(処方された薬について知っておくべきこと;なぜ服用時間を守らないといけないのか ほか)
3 あなたの健康を守る薬との安全なつき合い方(店頭販売薬(OTC薬)との正しいつき合い方
「コンビニで薬が買える」のは喜ばしいことか ほか)
4 知らないと命にかかわるこの副作用の恐怖(副作用をむやみに恐れるより対処法を知ろう;副作用が起きているのに、なぜ薬の投与をやめないのか ほか)
5 信用できる医薬品情報をいかに手に入れるか(医学記事・健康記事の落とし穴;秘密のベールに覆われる医薬品情報 ほか)
著者等紹介
別府宏圀[ベップヒロクニ]
1938年、ソウル生まれ。東京大学医学部卒業。都立神経病院神経内科部長、都立北療育医療センター院長などを経て、現在、新横浜ソーワクリニック院長。専門は神経内科。スモン訴訟で原告側証人となり、キノホルムの神経毒性説を明言していたスウェーデンのオーレ・ハンソン博士の出廷を要請し、実現した。85年、全国の医師、薬剤師約50名を集めて「医薬品・治療研究会」を旗揚げし、翌年、医師自身の手で作られた日本初の中立的医薬品情報誌である『正しい治療と薬の情報』(TIP)を創刊。医師として、製薬会社から独立した立場で、長年にわたり薬害追及や薬の監視・情報提供に取り組んできた、医薬品問題の第一人者である
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