内容説明
戦さのない、平和で硬直した江戸時代、お城勤めに励んだ武士たちは、いったい何を考え、どのように世を渡っていたのだろうか。リストラ、左遷人事、賄賂、社内恋愛…など、現代のサラリーマンと重ね合わせながら、“宮仕え”の面白くも哀しい内幕を披露する。
目次
1章 “やりがい”はお持ちでござるか?―面白くも、やがて悲しき「宮仕え」
2章 やり繰りは首尾よくせねばならぬ―マネー感覚いまも昔も…
3章 人生すべからくエンジョイすべし―役得もあれば密やかな愉しみも…
4章 自分をいかに納得させるかじゃ―組織ゆえの、あぁ不条理
5章 時代の荒波にいざ立ち向かわん―財政難の世を渡る
著者等紹介
鈴木亨[スズキトオル]
1932年、福島県生まれ。早稲田大学仏文科卒業。人物往来社出版部長、秋田書店出版部長、歴史雑誌『歴史と旅』編集長を歴任。日本文芸家協会会員。日本史に精通し、現在は著述家として活躍している
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