内容説明
地図に記された数々の記号や線には歴史を立体的に知るヒントが隠されている。京都、江戸が“都”に選ばれた地理的事情、北方の開拓と領土確定のなりゆき、古代から通商の要として栄えた港町の秘密など地勢と時代が織りなす数奇なドラマを浮き彫りにする。
目次
1 列島を俯瞰して初めてわかるこの国の成り立ち
2 なぜ東国の鄙辺に大都市「江戸」が誕生しえたのか
3 政治・経済の中心として「京」と「大坂」が選ばれた理由
4 今日まで賑わい続ける城下町その発展の秘密
5 都市を築き文化を運ぶ港町と街道の消長
6 辺境だった地の異色の歴史を探る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
京橋ハナコ
5
地理と歴史はとても近い場所にある。2016/04/10
ヴェルナーの日記
5
地理学(地理的空間を軸とした学問)と歴史学(歴史上の出来事・時間を軸とした学問)を合わせたものを歴史地理学と呼ぶが、本作が正に、その最たる作品。日本の各都市や町の発展を、地理的条件に影響されてどのように発展していったのか。これを歴史の観点から論じられている。東京(江戸)、大阪、名古屋、函館、仙台、福岡などなど、全国浦々を取り上げ、歴史上の出来事と重ね合わせて取り上げている点が、とても興味深かった。2012/08/31
綾月
1
【蔵書】
issy
1
日本の国土の特徴によりもたらされた、歴史の各時期における各地域・都市の発展と衰退の過程が解説されている。文章が教科書っぽくて面白みに欠けるのが残念。2010/02/05
おとう
0
最初は面白かったが、だんだんつまらなくなって、結局何も覚えていない。2014/02/04