出版社内容情報
死肉の臭いを放ちハエに受粉を手伝わせる花、山火事を子孫繁栄のチャンスに変える木…植物たちの奇妙な「生き残り戦略」にびっくり!
博学こだわり倶楽部[ハクガクコダワリクラブ]
互いの知識を競いあう、驚くほどの博学集団。常人が気にもとめない世の森羅万象にこだわり、その解明のために東奔西走して追究する。著書に『雑学王 話のネタ300連発』など多数。
内容説明
性転換する花、“かさぶた”をつくる葉、躍る草…外敵から身を守り、子孫を残すために獲得した、植物たちの驚くべき“生き残り能力”に迫る!
目次
1章 驚きの進化がもたらした凄い機能―植物はこうして植物になった
2章 変身もズルイ罠も生きるため―動けない植物が身を守る知恵
3章 いかにタネをつくり、勢力を広げるか―子孫を残すための巧妙な戦略
4章 不思議な振舞いにはワケがある―身近な植物が仕掛けるトリック
5章 接近注意!毒も吐けば、トゲも刺す―危険植物の攻撃メカニズム
6章 一度は実物を見てみたい―奇怪な容姿が秘める生命力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuuki.
16
様々な植物の驚きの生態などを短く簡単に紹介。植物ある程度以上詳しい人には物足りないかもしれないけれど、私には丁度良かった。1つ1つの植物の説明が短くて、専門的な言葉も出てこないので、素人には読みやすい。ただ、写真が少ないのが残念。あっても白黒だから、何度もネットで検索。それにしても、こういうの読むと、植物のトゲやら毒やらにビビって、むやみに自然の多い所に足を踏み入れるのは危険なのではないかと思ってしまう!2019/04/19
ギカシギ
0
生物って面白いな、としみじみ思える一冊。生き残るためには本当何でもありって感じです。ユーカリが山火事を誘発し、生存戦略として利用しているというのは初めて知りました。他にも、アリを自分の樹液に依存させる「アリアカシア」、他の木に寄生したのちに宿り主を死に追いやる「シメコロシノキ」。…植物って、素直で慎ましいみたいなイメージがありますけど、結構性悪な能力を持ってる奴も多いですね。2017/08/04