内容説明
どの国にどんな諜報機関があるのか?訓練や日常の活動とは?潜入方法や報酬は?…など、エージェントと情報収集の実態に迫る。国際政治の陰で蠢く「彼ら」の素顔が見えてくる。
目次
1 活動の実態とその能力とは―「諜報機関」の最新知識
2 「世界の警察」を陰から支えた―アメリカの諜報機関
3 激動の歴史の中で鍛えぬかれた―ヨーロッパ各国の諜報機関
4 ローテクといえど侮れない―アジア各国の諜報機関
5 わが国のレベルはどれほどか―日本の諜報機関
6 資格、待遇から日々の任務まで―スパイについての素朴な疑問
7 世界を震撼させた―諜報事件と大物スパイたち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だいだい(橙)
4
諜報機関とはそもそも何か?を基礎から教えてくれる。また米国、英国、フランスなど欧米諸国に加え、韓国、北朝鮮、中国などの諜報機関の実力分析もあり。日本はスパイ天国とよく言われるが、イメージだけでとらえていて、ちゃんと理解していなかった。反省。この本にはこれといった論調がないので、日本の諜報体制をどうするべき、とは述べていないところがいい。公調や公安警察のOBによる、現状肯定OR否定的な色がないので、単なる知識として読むことができる。2013/10/26
なお
1
とても見やすくまとまっていた。内容はインテリジェンスの分類の説明から入り各国の諜報機関を紹介。最後は重大事件に関わった工作員にも触れるものとなっている。中でもアジアの諜報機関(韓国、北朝鮮、中国)の情報は初耳のものも多く楽しめた。アジアの諜報機関は少し強引な印象であるが日本と比較して危機感の違いだろうとは思う。衝撃的な事件としては「金大中事件」は忘れられない。たが偽造工作で政治家を恣意的に誘導し武力行使をさせたという意味で「プラハの春」の異常さは際立っている。2016/10/02
www
0
4種類の諜報活動(=インテリジェンス)のうち、オシント(=オープンソース・インテリジェンス)の考え方が面白い。「(極秘情報ではなく、)一般に公開されている情報を精査すれば、必要な情報にたどり着ける」ということ。スパイ活動でなくても、この考え方は応用できそう。2013/01/05
えっくす
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ためになりました。