内容説明
暗闇の中で蠢き、日常に忌まわしい影を落とす“バケモノ”たちが引き起こした、不気味で不可解な出来事の数々。彼らはいよいよ、あなたの前に現れるかも…。
目次
1 あなたの隣で起きている…怪異が日常を襲う!(野獣老婆;起きて下さい ほか)
2 忌まわしい姿で禍をまき散らす…異形たちが吠える!(平成ろくろ首;月夜の踊り子 ほか)
3 科学では説明がつけられない…この事件、不気味すぎ!(奇妙な双子;命日の訪問者 ほか)
4 突然あらわれ、人間を翻弄する…妖怪がこの世にヌッと!(座敷わらし;火事場の遊び ほか)
5 安易に立ち入ってはならない…怨念はここに潜む!(墓石に座る者;開かずの間 ほか)
著者等紹介
山口敏太郎[ヤマグチビンタロウ]
1966年、徳島市生まれ。作家・妖怪研究家・超常現象研究家。多様な分野に渡るエッセイや論文、小説コンテストにおいて11回の受賞歴を経て、プロ作家に転進、現在にいたる。妖怪サイト「妖怪王」、ブログ「妖怪王」を主宰。また、メディア出演、DVD制作、妖怪イベントのプロデュースも精力的に行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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夢追人009
130
妖怪研究家・山口敏太郎さんの本領が遺憾なく発揮された素晴らしい出来栄えの一冊ですね。特に不気味な味のあるイラストが雰囲気を盛り上げていまして今から丁度10年前の文庫本ですが、こういうイラストの描かれた本は今後も出し続けて欲しいと思いますよね。『火防(ひよけ)の神様』著者が小学生の時に祖母から聞いた話。祖母が太平洋戦争中に実家の徳島に疎開していた時に空襲にさらされ祖父と一緒に幼かった著者の父を連れて「秋葉山」に避難したという。火防の神様として地元の人々から信仰されている秋葉山境内に数百の人々が集まっていた。2020/12/20
急いで突厥
37
しばらく本を読んでなかったので、リハビリ的に軽く読めそうなので選択。著者は体験的怪異現象の収集をライフワークとしていて、その分内容的には創作の都市伝説に比べるとマイルドな内容でした。2014/03/20
chatnoir
14
銭神(秘匿されたお金のありかを教える)、白と黒のオオカミ(ヤマトタケルを助けた)、鳩(英霊)など、集まってきたお話と著者の知識が結びついて、著者ならではの顛末の付いた不思議な話が数十話。ちょっとした有名人がらみのお話も多い。挿絵は気持ち悪いけど、そんなに怖い話はなかったかも。 守護霊のようなオオカミ、神の使いかもしれない大猫など、会ってみたいものも多数(笑)2019/12/07
のりまき せんべい
3
あまり収穫なし。いつもの敏太郎でした。ただ、ゴム人間が東京で目撃された時に、高校時代そんなに仲良くは無かった友人から、「東京でゴム人間が出たってホント?ねぇ、見た?」ってメールが突然送りつけられてきた時は何かすこし不気味だったことを思い出した。2012/03/14
みのたか
3
わかってはいた事ですが、怖さはありませんでした。都市伝説と言っていいのかわからないものもありますが、作者が集めた話が多数掲載。暇つぶしに読むには、1つ1つは短いので最適。2011/11/03